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ラグスタcolumn2-3「両立を阻害する要因」

皆さん、こんにちは!二兎Beプロジェクトです。「両立を阻害する要因」の特集も今回が最終回となります。これまでに両立を阻害する要因として、①食後の眠気、②ラグビーの失敗の影響の二つを取り上げてきました。

〈前回までの記事はこちら〉


さて、部活と勉強の両立を阻害する要因の最後の1つは「環境による誘惑」です。

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皆さんも経験したことありませんか?いざ勉強しようとしても、ベッドを見ると「今日は疲れたし…。」と寝てしまったり、「この動画見てからやろう。」とYouTubeを延々と見てしまったりなど。これは決してあなた方の心が弱いだとか、不真面目だとかそういう理由ではないと思います。

誰だって、ベッドを見れば眠りたくなるし、スマホを見るとついつい好きな動画を見てしまいます。では何が悪いのか。

それは、「その行為が許されてしまう環境で勉強しようとしているということ」です。


特に高校生ラガーマンの皆様は、練習が終わった後、ヘトヘトの状態で学習時間を確保しなければなりません。本来休んだり寝たりする空間で勉強するなんてのは、相当な精神力がなければ不可能だと思います。

そこで、「誘惑のない場所に強制的に身を置いて勉強するようにする」ことが一つに有効な方法として挙げられます。

さらにいえば、「場所と行動を結びつける」ということが非常に重要です。

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例えば、高校ラグビー部時代、勉強するときは殆ど塾の自習室か、図書館、練習が遅くまで長引いてしまった時は、職員室で勉強させてもらっていました。自分の部屋で勉強することは不可能であると知っていたからです。また、それよりも遅くなって、いずれも利用できな時は、「24h営業のカフェ」「自宅の玄関」でやるなどして徹底して自分の部屋やリビングではやらないようにしました。さらに、浪人時は、塾の自習室では数学や理科などをやって、夕方からはあえて自習室を変えて英語や国語を勉強して、1日の締めくくりに24h営業のカフェで英単語をやるという場所と行動を結びつけたサイクルを繰り返していました。

このように徹底して場所と行動を結びつけた結果、ただ自習室に行くだけで何の勉強をやるかまで決まっているので、勉強を始めるいいきっかけになり、逆に家に着いたら全く勉強せず、休養に専念できました。

これが、家だったら、まず、勉強を始めることすら時間がかかってしまい、勉強の途中でも不意にスマホを触ってしまったりしてしまうと思います。
これが解消されるだけでも、この勉強法の価値はあると思います。


また、このように勉強と結びつける空間には、以下のような要素が必要だと考えられます。

① 誘惑となるもの(スマホ、布団)の存在のないこと
② しゃべって良い空気ではない(音読はできるのが好ましい)
③ ある程度のプレッシャーの存在:ぼーっとできない状態

これらの要素を家と自習室に照らして考えてみましょう。

①の誘惑となるものの存在

これについては言わずもがな、家ではベッドやらテレビやらありますが、自習室にはありません。

②しゃべっていい空気ではない 

たまにイオンのフードコートなんか行くと、4人くらいの高校生たちが教科書だけ開いて、勉強をやっていると見せかけてただ喋っているだけ、なんていう光景をよく目にします。あれを勉強しているなんて言えたものではありません。大体「一緒に勉強しよう」は「一緒にサボろう」です。その場所が喋ってもOKの場所なら、そりゃあ話すでしょう。友人なのですから。これは電話でも同じです。これが家なら容易にできてしまいますが、自習室なんかでやれば、とんでもない迷惑者です。

③ある程度のプレッシャーの存在 

このスマホ社会の現代で自習室にもスマホを持ち込む人は少なくないと思います。私もそうでした。ですが、みんなが勉強している中、一人、スマホゲームをやっている奴が居たら、「あいつ何のためにいるんだろ。」というような嫌な視線を浴びせられるでしょう。そうでなくとも、周りのみんなが必死こいて勉強している中で、スマホゲームをやる余裕は中々生まれないと思います。自分の部屋なら、誰もみていないので、スマホ触り放題ですが。


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これらの要素を全てクリアした空間に、勉強という行動を結びつければ、ただその空間に行くだけで中身のある勉強ができるようになると思います。すなわち、ベッド、テレビ、スマホ、漫画といった様々な「環境の誘惑」を遮断して勉強だけに向き合える時間を増やせるでしょう。この「場所と行動を結びつける」勉強法、ただでさえ、勉強時間の確保が難しい高校生ラガーマンの皆さんに、ぜひ試していただきたいです。


かく言う私も、家では執筆があまり進まなかっため、今大学の図書館でこの記事を書いています。

(文/水産学部3年/荒木雄大)

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