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「学業とラグビー」両立のTips vol.1

「両立」という言葉はよく聞かれます。そしてそれらは、「仕事と家庭の両立」、「勉強と部活の両立」といったように、相反する二つの物事を念頭に記されることが多いように思います。「勉強もやって、部活もやってすごい。」という言葉は正に、その難しさ故に評価されていると思われます。
 ですが、「両立」とは本当にそこまで難しいものなのでしょうか?この素朴な疑問を皮切りに、「両立」に対するマインドをお伝えしたうえで、具体的な方法論までお伝えできればと思います。

「両立」とは何か
 まず、最初の問いに答える前に、「両立」について考えてみましょう。一体「両立」とはなんでしょうか?「学校に行って授業を受けて、放課後部活をする。」これが両立であるならば、ほとんどの人は両立を達成しています。もちろん、この組み合わせも「勉強」「部活」に留まらず様々でしょう。ですが、もう少し考えてみると私たちは日常的に無限の物事を両立しているのです。例えば、食事をするときも呼吸を止めることはできませんし、寝ているときでさえ夢を見ます。私たちが何か一つのことだけをしている瞬間は人生でほとんどないと言っていいでしょう。

 さて、少し話がそれてしまったようにも思えますが、ここに私たち二兎Beプロジェクトが目指す「両立」の具体性についてお伝えするヒントがあると思います。例えば、前述の人間が日常的にやっている両立、ミクロからマクロに至るまで、社会的な評価を受けるというのは難しいことと思います。なぜならばそれらは「当たり前」のことであるからです。すなわち、私たちが目指す「両立」とは「自身の追求したい二つの事項」に、「無限の向上心を持って臨むこと」なのです。この時に初めて「両立」とは難しいものであることを知るのです。

■両立とは「難しい」のか。
上記の内容を踏まえた上で、疑問に答えましょう。「両立」とは本当にそこまで難しいものなのでしょうか?答えはYESでありNOでもあります。(なんだか胡散臭い自己啓発本に書いてあるような謳い文句ですが、、、)まず、お伝えしたように私たちが挑戦する「両立」は無限の向上心を必要とします。つまり終着はありません。この意味で、「両立」は難しいことです。また、その「両立」を評価するのは自分自身という事も関係するでしょう。社会的な評価以上に、自分に対して課題をつき続けるという事はタフネスが必要です。もちろん、両立の階段から降りてしまっても誰も責めはしません、向上し続けようとする自分を認めてあげることも必要です。人が動物にするように、飴と鞭で自らを手なづけねばなら煮のです。
 ではどうすれば良いか?そこで生きてくるのがNOの側面です。お伝えしたように、人はいつでも「両立」をしています。ですが、それが困難視されるのはそれが「当たり前」でなくなった時です。「普通そんなことはできない。」「多くの人はそうしない。」といった評価を他者に下された瞬間です。つまりは「当たり前であるか、当たり前でないか。」という主観的な感覚に過ぎないのです。人はいつでも「両立」をしている。だが、それは「当たり前」とされている。でもそれはいつの時代も「当たり前」であったことでしょうか?かつては考えられなかった事でも、当然あり得る両立として社会から「当たり前」に引き下げられることがあります。とくに、結婚生活と労働はその好例です。そして、実際、仕事と家庭を両立することは企業にも、個人にも同程度にそれを実行可能な環境や仕組みを作ることも、ある程度当然なものとして社会から求められつつあります。つまり「当たり前」は時と場合に応じて変化します。自身が「当たり前」とみなしてる両立の価値を再確認しつつ、自身の望む事項への向上心を持ち続けるという二つのベクトルが必要です。そうすることで、自分の行動を評価しつつ、現状に甘んじない姿勢を維持することができます。

■「勉強」×「ラグビー」両立の方法論
「ラグビーと勉強」という事項に焦点を当てて、方法論についても少し言及したいと思います。まずラグビーはコンタクトスポーツであり、身体的な疲労がとても強いです。僕自身現役時代は、練習後塾や自習室に向かっても、第一段階として眠くなってしまいます。二兎Beプロジェクトに協力してくださる高校生の中でも、どうしても眠くなってしまう、という悩みはしばしばお聞きします。そうでなくても、部活でやり切ってしまって勉強にやる気が向かない、時間的制約が強いなど、ラグビーというスポーツと勉強の親和性は、とても高いとは言えないでしょう。
 2020年度の入試も終了したので、皆さんが高校何年生であっても、時間的な余地はまだまだあると思いますので、ここでは両立への順応の方法論について少し触れようと思います。
①眠い時は寝る(または寝ようと試みる)
眠気は皆さんが受験勉強していく中で、付き合い続けなければならない生理現象です。特に部活後の眠気は極限なので、いくつかの点に注意しつつ仮眠のコツをつかんでおきましょう。重要なことは以下の三点です。
(1)時間は15分程度
(2)眠れなくても、机に突っ伏して目をつむるだけでも良い
(3)できれば机の上で眠る
まず、眠り過ぎてはいけません。寝すぎたとしても30分が限度でしょう。それ以上は本格的な眠気になってしまいますし、時間もちょっともったいないですよね。筆者が通っていた塾にはよく仮眠をとっている人がいましたが、3時間ぐらいずっと目を覚まさない人もいました。ここは本人の感覚なので、人によると思うのですが、普段から授業中に寝るのが当たり前になってしまっていると、机さえお布団と化してしまうようです。そういう意味での日常の自制は必要でしょう。おかげさまで筆者は大学の授業中も全く眠れませんし、疲労状態でベッドに入っても、体が仮眠とみなすのか夜中に一度起きてしまいます。ちょっと不便な気もしますが、大学受かったしまぁいいかというところです。そのくらい睡眠のマネジメントは重要です。
②昨日の自分と比較する
これは特に部活動が終盤、花園予選に近づいて行くような時期に有効な方法です。正直なところラグビーは部活動の中でも、かなりの長期間かつ長時間の部活です。学校の先生が「これから君たちは伸びる!」と全体に向けて発信していても、実際事情が異なります。ですから、そういう周りの環境如何ではなく自身の物差しで、昨日の自分よりも少しでも成長できればそれは価値ある成果です。もちろん、綺麗ごとばかりは言えませんが周りと比べ続けるよりも、よっぽど健康的で合理的です。
③隙間時間を有効活用する
同様に、他の人と状況を比べたときに、時間的制約はどうしても存在します。そういう時には、ほかの人が絶対に勉強しないような時間に勉強してみましょう。例えば筆者は登校中の自転車のかごの中に英単語帳を入れて、信号で止まるたびに読んで学校につくまでに、10個の単語を反芻できるように努めました。そうすることで、ほかの人との時間の差だけではなく、自分の努力を確認することもできます。(もちろん隙間時間ばかりにこだわって、メインをおろそかにしてはいけません)
④やる
最後は「やる」ことです。うーん。あまりに当然すぎてふざけているように見えるかもしれません。もしくはキャッチーな見出しで、釣ってやろうという魂胆が見え見えかもしれません。それはまぁ半分正解という事で、肝心の説明です。実は身の回りの受験生は半分ぐらいの人は準備が大好きです。「計画を立てて何時何分から、参考書を買って、部活が一段落したら、自分の勉強法を模索しながら、」これらすべての準備にほとんど意味はありません。(うわぁ過激、こういうインスタの投稿スゴイ見ます。大抵よく分からない会社の社長、、、)実際、勉強を進めていくうえで準備が完全に整のうことは絶対にありません。そうやって準備に時間をかけるぐらいなら、少しでも実際の勉強をしましょう、それが真の意味での「準備」です。(受験期終盤まで、この準備をしている人もいますが、やはりそれではいい結果は望めないでしょう)


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如何でしたでしょうか、マインドから具体的な方法論についてお話してきました。特に方法論は、勉強方向からのものになってしまいましたが、最初に述べましたように自分の追求したい事項に、無限の向上心を持つことが両立です。ラグビーでの実力追及も当然必要になってきます。残念ながら、紙面が許さないので、お伝えできることには限りがあります。もっと具体的な話や、個々人の状況に即した相談は是非一度、ご連絡を頂ければと思います。
それでは。またの機会に。

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