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ラグスタcolumn vol.1‐2 「時間感覚」

皆さん、こんにちは。二兎Beプロジェクトです!今回も前回に引き続き、「時間感覚」をテーマに「勉強」と「ラグビー」の両立について深めていければと思います。前回は、両立の上でスキマ時間の有効性とその質を高めるための取り組みを紹介しました。

(前回までのお話)スキマ時間の勉強において最も重要なマインドセットは、「限られた時間の中で、最大のパフォーマンスを求める」ことです。言い換えると、時間を操り、その時間で得ることのできる最大値を目指すことです。(詳しくは前回の記事まで!)

さて、今回は大学受験に挑む高校生ラガーマンの皆様が直面するであろう、根本的な時間に関する問題について取り上げたいと思います。

早速、その問題とは、、

高校1年生、2年生、3年生(秋or冬に引退するまで)の各学年で物理的に確保できる勉強時間が変わらない

ということです。

学年が上がるにつれて「大学受験」が身近になり、それに比例して勉強時間が増えるのが世の中の高校生あるあるですが(笑)、

ウインタースポーツである、ラグビー部に所属する高校生の皆様には、この原理が適応されません。

1.大学受験に挑む、高校3年生ラガーマン

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花園予選、本大会まで部活動を続けると、当然ながら高校1年、2年生時と同じタイムスケジュールの生活が高校3年の秋、冬まで続くことになります。

つまり、共通テストの1~3か月前まで両立を続ける必要があるのです。

高校3年生になって、周りが大学受験モードに切り替わる。夏に引退した部活生が猛烈な勢いで勉強する中、自分はまだ最後の大会に向けて受験も部活も両方やらなければならない。

高校生ラガーマンの「高校3年生」は、前例のない、孤独な闘いを強いられるのです。

多いパターンとしては、高校3年生になって受験勉強を始めようとするが、思ったより時間が取れない、最高学年になって部活でも追い込まれる日々が続き、勉強どころではなくなる、といった点でしょうか。

本当に想像以上に過酷な日々が続きます。二兎Beプロジェクトのメンバーの多くも、挫折を経験しました。

2.過酷な高校3年生の生活、どう乗り越えるか。

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既にお気づきの方もいるかもしれませんが、この、険しい山を乗り越えるための方法はただ一つです。

ゴールから逆算してスタートを早めに切る。

この1点に尽きます。特に難関大学を目指す高校生ラガーマンの方々には、今すぐに実践してほしいと思います。

合格を勝ち取るために最低限必要な努力量というのは、すべての受験生に対して平等です。

つまり、どれだけ才能があっても最低限超えなければならない、絶対的な「量」のラインが存在します。これに関してはラグビーをしていようがしていまいが関係ありません。大学受験はテスト前の火事場の馬鹿力で乗り越えられるほど甘くはありません。

また前述のとおり、日々の可能な勉強量は3年間ほとんど変わりません。大学受験と部活動の両立の厳しさを加味すると、

合格の近道は、スタートを早く、今すぐに切ること。

それしかありません。

もちろん、一度しかない高校生活。部活も遊びも、精一杯楽しむべきです。しかし、切り替えを早くしましょう。そして、

常に心の奥底に、「自分は受験生だ」という覚悟を持っておいてください。

高校3年生になればこのような覚悟は自然と持つものですが、1年生の内から「危機感」を持っておくと大きな武器になります。

3.早めにスタートを切る際の「五か条」

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ここまで読んでいただき、ありがとうございます。この記事を読んだ高校1,2年生の方々の中には早速勉強を本格的に始めようと思う方が多いかもしれません。しかし、やみくもにただ勉強するだけでは本質的な力はつきませんし、何よりまだ先にある大学受験まで努力を継続させるのは難しいでしょう。そこで、以下の事項を念頭に取り組んでいただけると幸いです。

一:「合格」に必要な努力量を知っておく。

一度過去問を見てみるのもよし。定期テスト、模試で失敗してみると、身に染みて感じるでしょう。また、合格体験記等を通じて実際に志望校に合格した先輩の情報を知り、合格を勝ち取るためにどの程度の努力が必要なのか、どのような力が必要とされているのか、自分なりに解釈することが大切です。ます、”敵”を知りましょう。

二:広い視点を持つ。

大学受験の敵は同じ学校、部活の人だけではない。全国のライバルが相手。そのことを忘れず、目先の模試の判定や結果に囚われない、本質的な学力を。詳しくは以下の記事がおすすめです。

三:1,2年生の早い段階から、部活動のしんどい時期(大会前、長期休暇)で頑張る癖をつけておく。

部活動がある日に確保できる勉強量の最大値を知っておく。(→高校3年時の目安になります)一回、一日本気でやってみて、その疲労度、達成度などの「感覚」を知ることは極めて重要です。

四:大学受験のイメージをよりリアルに。

早くスタートを切ったとしても大学受験直前の緊張感や危機感はなかなか、感じることができないものです。日々の勉強や試験を受験本番と思って真剣に取り組んだり、実際に先輩から話を聞くことで、イメージを具体的に持つことができます。早い段階から、この「イメージ」を実戦に近い感覚で持てるようになると、勉強の質も必ず向上し、ゴールから逆算することもより容易になります!

五:自分なりの軸を強く持つ。

勉強にしろ、ラグビーにしろ、本質的に頑張るためには明確な目的意識が必要です。何も考えずに参考書を手に取らない、惰性でトレーニングしない。今現在やっていることは何のどの部分のためなのか、長期的なビジョンの中でどのような役割を果たしうるのか。常に頭を働かせましょう。また、たとえそれが単純で退屈なことであっても、理不尽な走り込みであっても、すぐに意味が思い浮かばないからといって放棄してはなりません。後付けの意味、つまり人間的な成長が作用して、「はじめてわかること」が必ずあります。

☝自分の頭で考える。ただし、頭でっかちにならない。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます!!

このように、目標から逆算してスタートを早くする力は、大学受験とラグビーの両立だけでなく、一生の武器になります。その具体的な効果やメリットは実際に体験し、乗り越えた者にかわからないでしょう。

真に努力した者にしかわからない景色がその先に広がっています。

ラグビーと勉強の両立を経て、一生ものの財産を手にいれませんか。

おわりに

特に今回は高校1年生、高校でもラグビーと勉強の両方を頑張りたい中学生の方々に向けて非常に有益な気付きを与えられるのではないかと考えています。ラグスタcolumnでは、「勉強」と「ラグビー」の両立に対して重要な要素をカジュアルに発信しています!ぜひ、ご気軽に読んでいただけると幸いです!

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