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塩サウナがよくわからなかった話

年末。
1年の疲れをとるために自由に過ごす日をとった。
まずは朝から11時くらいまでたっぷり寝る。最高のスタートだ。

そこからフラフラと近くの街に出た。
何か美味いものでも食べようと思い、商店街を練り歩いていると「すしざんまい」を見つけた。

宮崎にいる時にいる時には知らなかった「すしざんまい」
みんなどんな感じで捉えてるか分からないけれど、僕にとっては贅沢に感じる「すしざんまい」

1人寿司に全く苦手意識がないので入店した。案内されたのはカウンター。6貫くらい頼んで大切に食べていると、2席挟んだカウンターに並んでいたおじさん2人が、「もう俺は商店街の活性化から引くわ…」みたいな話をしていた。

なんかよくわからんけどめっちゃいい…

もっと話を聞いていたいが、例によって満腹だ。
でも6貫しか食べずにお会計をしてしまうと握ってくれてる大将に「あんまり美味しくなかったのかな」と思われてしまうかも知れない。めちゃくちゃ美味しいのに。1人で来ているので、もしかしたらこいつは通な食のライターなのかもと思われているかもしれない。

そう考えると申し訳ないので追加でタコの唐揚げ(600円くらいだった気がする)を追加で注文しようかとも思ったが、そんな理由で満腹なのに無理することはないと冷静になれたので会計を頼んだ。ちゃんと「味に納得してなくて6貫じゃないんですよ!」というメッセージを込めて大将に「美味しかったです」と伝えた。

退店後、次に向かったのは温泉。
目的はサウナで「整う」ため。「整う」とは、サウナにから上がって水風呂に入った後、露天風呂とかの横にあるベンチで外気浴する際の心地よい感じのこと。これを体感したくて温泉に行った。

14時くらいに温泉に到着。体をさっとかけ湯で流し、ジェットバブルのお風呂や外にあるお風呂に入る。昼から温泉に入れるなんて最高だ。体を温めて、いよいよサウナに入りに行く。事前に調べたところによるとサウナに入る前に、水分を拭き取って入るとより早く発汗されるらしい。僕はしっかり水分をふきとって2つあるサウナの内、外にあるサウナに入った。

サウナの中に入ると、思っていたいわゆる階段状になっているサウナではなく、真ん中に水瓶とてんこ盛りの塩があり、その周りに5つの椅子が並んでいた。

「?????」

後から知ったが、これが「塩サウナ」というものらしい。ただ、その時は何のこっちゃ分からない。でももう入ってしまい、中に1人座っていたので戻るわけにもいかない。すぐ入って出たら明らかにおかしな奴だ。

塩サウナのやり方が全く分からないが、とりあえず椅子に座ってみた。中に入っていた人をお手本にマネしたかったが、入ってから結構時間が経っているのか塩を使う様子がない。マネできないので塩を使わずにちょっとぬるめのサウナに座る僕。

5分くらいどうしようかと迷っていると、そこにびしょ濡れで小太りの男が新しく入ってきた。その男は入ってすぐに塩を片手いっぱいに掴んで椅子に座り、体に塩をすり込み始めた。びしょ濡れなので塩を塗っているというより、塩水をすり込んでいる感じだ。

「なるほどそうやるのね!」と思って、遅ればせながら塩を手に取り体に乗せる。だが、水分を拭き取ってしまったので塩が溶けない。サウナで1人、ただただお腹に塩を乗せている状況。どうすればいいか分からない…。すり込もうとするが、溶けていない粗塩の状態なので痛すぎる。

その後15分くらい入っていただろうか。後から入ってきた男が自分の座っていた椅子の塩を中央の水瓶の水で流して、退出した。

「あ、水ってそこで使うのね」
そう思って僕もお腹に乗せていた塩を落として退出した。結局塩サウナのやり方は分からないままだったけど。

その後、室内のスタンダード型のサウナに入って、無事整う感覚を味わった。外気浴しているときには、フラフラしてぽやーっとする感じだった。

塩サウナはよく分からなかったが、1年の疲れをとるよい時間だった。

そういえば最後に入った電気風呂で政治家の二階幹事長に似ているおじさんが「強さ:強」のところで目を閉じながら小刻みに震えているのが妙に面白かった。そんな震えるくらい強いなら中とか小の方に行けばいいのに。

また疲れたら温泉に行こう。
ちなみに、後から塩サウナの入り方を調べたら入り方は僕の方法で合っていたらしく、自分の汗で塩を溶かして体にすり込むらしい。だから後から来たびしょびしょの男は間違った入り方だったってことだ。なんだよもう(笑)

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