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目で見るものと、心の景色

カメラについて。

ひょんなきっかけからカメラ雑誌に出会い、そこで触れた考え方が、今の撮り方、写真の扱い方に影響を与えている。

諸事情から楽天マガジンを契約することになり、雑誌を色々とあさった。
その時、デジカメの雑誌が私の目にとまった。
デジカメには以前から興味があったので、ちょっとした好奇心で雑誌を開いてみた。

雑誌には初心者向けの写真の撮り方が色々と書いてあり、これから始めようと思っている私にはぴったりだった。
これはツイてると思い雑誌を読み込んだ。

撮り方はもちろん、おすすめのレンズ、撮った比較写真などなど、色んな情報が詰め込まれていた。
画像の加工方法などにも触れていて、カメラ雑誌ってこんな事も取り扱うんだ?と意外だった。

勝手なイメージだが、カメラを扱う人は、加工を嫌っているのではないかと思っていたから。

とても楽しく読み進めて、ついでにカメラマンのコラムも読んでみた。
そこには思わぬことが書いてあった。

カメラはあなたが感じたものをとればいいんです。
もちろん、風景に忠実な写真というのも良いでしょう。
例えば、仕事で撮るのであれば、そういったものでなければいけないのかもしれません。
しかし、趣味であれば、そういった写真は誰かに任せておけば良い。
あなたが感じて、あなたが撮りたいと思ったものを写真にすればいいんです。

これにはかなりの衝撃を受けた。

私は写真を全然知らなかった時、写真は見たままそのままを映しているのだと思っていた。
(もちろん、ティックトックやインスタグラム等は加工が加えられていることは知っていた)

しかし最近になって、何気ない風景や食べ物など、ほとんどの写真に加工が加えられていることを知った。

実際は、
写真のように、鮮やかではない。
写真のように、光り輝いて見えるものではない。

一つ一つ角度を調整し、色味を調整し、作られた世界だった。
肉眼で見たままでは無いのだ。

しかしまた、その写真は確かに誰かが見た風景なのだ。
その人が実際に感じた心までも反映された唯一無二の景色なのだ。

これを知った時、もっと思うままに撮ってみようと思った。

私が感じた鮮やかな景色が、写真に現れますように。

ネップリ2


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