夫婦別姓の彼方

夫婦別姓制度が実現したら子の母親からの支配力が増大するわけである。

子どものことだってそうだ。親が結婚しているか結婚していないかで不平等があってはいけない。「結婚制度に反対だから結婚しない」っていう親の子であったとしても、子に罪は無い。

むしろ、結婚していなくても男は責任とって母子を養えという意見は強くなると思う。おそらく、「性行為していないくらいで父親としての責任を逃れられると思うな!」というのが今後のフェミニストの合い言葉になると思う。

『男の未婚率の上昇結構である。けれども、だからといって男が女性や子供を扶養する義務から逃れられると思うな。男は女性の肥料として金を貢げ』ということになるであろう。

妻がある男(鈴木)と、女(高橋)が、子を作ったとする。子の苗字は高橋となるわけだが、母親としては鈴木を苗字につけてやりたい。しかし、そうするには鈴木家の戸籍に入らなければならない。選択的夫婦別姓になった暁には、もう同籍同氏の原則も無くなるし、なによりも、氏は家族のものではなくなるのだから、男の妻の同意が無くても鈴木を子に称させてもいいと思う。

間違っても「母親の同意なく子を父の姓にする」なんてことが起こりやすくなるわけはない。実態は逆であろう。「鈴木家を存続させる必要なんてないでしょう。さっさと家を断絶させればよい。鈴木家などがなくなっても誰も気づきやしません。けれども高橋家は違う。高橋家は江戸時代から続く名家です。子供の名字は全部高橋に決まっているでしょう。」ということになる。

妻が夫の同意なしに自分の姓を名乗らせるということは普通にあるかもしれないが、もし夫が妻の同意なく自分の姓を子どもに名乗らせたら、女性差別になるだろう。少なくともフェミニストはそう叫ぶと思う。ほかにも、DVである、モラハラだと叫ばれることは間違いない。先日会長職を退いた森元さんと同じこと。慰謝料を目一杯請求される離婚訴訟事案になることだろう。

妻が夫の了解なしに子どもに自分の姓を名乗らせるのは夫に対する男性差別じゃないの、という人がいるかもしれないが、左派リベラルの世界に「男性差別」という概念は最初から存在しない。残念でした、男は泣き寝入りしてくださいね、というだけのことである。

一番いいのは男がもう全員生活保護受給を目指すことである。いくら素っ頓狂な女性やフェミニスト男でも生活保護の男に「生活費をよこせ」とはいってこないだろう。そんなものはそのフェミニスト男に請求しろということになる。

男は勉強もせず、働かずということになると、ジェンダーギャップも一気に上昇することになる。例えば、高校進学率女子100%、男0%ということになれば一気に点数は跳ね上がることだろう。元々健康に関しては男の平均寿命より女性の寿命の方が長いのである。急進的な女権拡張主義者、フェミニストたちが、男には医療機関の利用を禁止して男の寿命をもっと短くしろなどという必要はほとんどないのである。


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