男に対してはいくら暴力を振るってもDVにはならないから安全な日本ー女性にとっては

男は養育費を支払う機械になれ

まあ、わかっているけれど、フェミさんの意見はもうすごいのである。

これは離婚弁護士さんが男を「モラハラ夫」とか「ゴミムシ」とか「尊敬できない人」と言っているのと同程度の話である。つまりは彼女たちは男を人間扱いしたくない。よくて奴隷、もう人間ですらない単なる養育費の配達機械という扱いにしたい訳である。

こういう男になって初めて男女平等、ジェンダー平等が達成されるということを鑑みればフェミニストさんたちの自己肯定感がどれほど低いのかということに絶望的にもなる訳である。

つまり、彼女たちは自分達こそ人間である。母である。子供たちの唯一の親権者として尊重されるべきものである。男はDVであり、モラハラであるのでそもそも人間扱いすることがおかしい。親であるというのは男にとっては負債であり、債務奴隷として金を支払う義務だけを定めたものである。だから男は奴隷として金だけ払い続けよ。もう人間ですらない機械で良いではないか。機械は親ですらないのでもう無機的に金を払え。

人間でもない男が人間の親ヅラするな。奴隷、もしくは機械であるという下々の存在である自分の分際を弁えろ。だからこそ共同親権など僭越だろう。そりゃ女性様の許可が出るような素晴らしい男であれば共同親権もいいけれど、そんな男は白馬の王子様、青い鳥並のものである。要は存在するはずもないというのが彼女たちの言い分であろう。

そりゃそれまで夫の給料で安楽に暮らしていた女性たちがちょっと離婚したくらいで夫の給料がなくなるのはおかしい。むしろ、夫こそが給料なしで生きていけばいいのだから夫は財産を全部よこせという女性側の言い分はわからないでもない。男は人間扱いすべきではない賎民なのだから男尊女卑はおかしい。尊重されるべき女性が全ての財産を取り上げて男は負債だけを負担せよという理屈は女性には一般的であろう。

フェミニストさんは人形の家に居たいのかもしれない

もっとも、これは人形の家の中だけで通じる話ではある。人形の家から自ら出た女性には寒風もまともに吹き付けるのである。それがウーマンリブのもう一面ということになる。自由にはそれ相応の代価が必要になる訳である。

これは多くの女性が気づこうとしない点だと思うが、男のお前は親などではないから子供にも私にも近づくな!けれどもお前は親だから多額の養育費を支払え!と指差して男を土下座させれば男は泣く泣くお金を払い続けて誰か別の人と勝手に新しい人生を作るであろうと楽観的に考えているかもしれない。

けれども、養育費として多額の金を負担する以上、その上で別の女性と新しい人生を築ける人は余程の金持ちだけであろう。そうではない普通の収入の人なら養育費に取られた後は自分一人が生活するだけで手一杯であろう。そんな人は新しい人生を切り開くなんてできないので結局は元の失った過程に執着せざるを得ないことになるだろうことは簡単に推測できる訳である。

noteだったかはわからないが、養育費を支払っていた元父親が新しい恋人ができて結婚を視野に入れた段階で養育費の減額を求めてきたということで養育費を受けていた子供が「そんなのおかしい」と不満をぶちまけていたという記事は見たことがある。そのお子さんの気持ちはよくわかるのだが、養育費を減額したい元父親の気持ちも十分にわかる訳である。

もし、新しい家庭で子育てをするならばそこには多額の費用がかかる訳である。そのコストをどうやって賄うかというのは大問題であるに違いない。

まあフェミニストさんはそういう事情は全て無視して、「自分達は特権階級として人形の家で保護されるべし」ということは想定されるのである。そうなると、養育費を強制されたバツ1男は使えるお金が減って新しい恋人と新しい家庭を築くことは諦めなければならなくなる。フェミニストたちは「それが何なのよ。あいつが新しい恋人を諦めなくちゃならないのはザマアミロだわ」というかもしれない。

フェミニストさんの主張ででてくる副作用

そうなると、バツ1男が結婚戦線から離脱する訳である。バツ1男の再婚はおよそ10%の婚姻を支えていると言われている。2020年の国勢調査で男の未婚率が28%であったのに対し、女性様の未婚率はわずかに17%であったわけである。これは女性様がバツ1男と結婚したために未婚率が減ったと解されているのである。つまり、男女の未婚率の差であるおよそ10%をバツ1男が担っていたのではないか。これは言い換えれば養育費を支払わないために経済的余裕があった男は別の家庭を築くことができたということである。これが養育費の支払い厳格化によってバツ1男に新しい家庭を築く余裕がなくなってくると、その分の婚姻数は減ってしまうことが予想される訳である。もちろん、中には「養育費くらいの出費はなんということもない」という人もいるのでバツ1の再婚がゼロになることはないだろうが、女性はその分お相手になる男性が消滅してしまうので、いくら結婚したくても結婚できない人が増えて、女性の未婚率がその分だけ男性のそれに近づいてゆくことが予想されるのである。

また、多分、離婚時には原則的に9割が母親が親権をとって、父親は親権など取れずに子供との面会交流実施率も29.8%に過ぎないという事実もそろそろ広まってきているのではないか。面会交流といっても7割では実施すらされていないのである。離婚件数は婚姻数のおよそ三分の一である。イクメンとか男性育休とか世間ではさまざまな試みがなされているが、たとえ一生懸命に育児したとしても妻が子連れ別居して夫はDVですと申し立てさえすれば(この申立ては真実である必要すらない)妻はDV夫に虐待された可哀想な被害者ということになり、夫はDV犯罪者、児童虐待加害者と一方的に指弾され、夫側からは反論の機会すら持てないわけである。十分に別居した後に離婚裁判をしてももう監護の継続性により親権は母親のものとなり、家庭裁判所は面会交流のおすすめはするけれど、親権者側が拒否すれば結局面会交流なんてできないという事例の方が多いわけである。

ネットを見ても「悪い元夫と可哀想な母親」という受け取り方が一般的なので、夫側は反省して面会交流を諦めてひたすら養育費を支払えというフェミニスト様の強い意見が乱立するので、夫側の擁護は弱い。

こうなると、男側の予防策はそもそも結婚しないことになるだろう。結婚してしまうと男側にはもう無事に離婚せずに子育てを終えて死ぬという稀有なグッドエンドに失敗すると悲惨なバッドエンドしか待っていないのである。

バッドエンドを避けるためには

おそらく、多くの男性は幸せな結婚と幸せな家庭を築きたいと思っていることとは思うのである。けれども現在の結婚は明らかに女尊男卑になっている。男にとっては一つ間違うと茨の道だし、地獄への落とし穴があちこちに待っている。さらに言えば家制度がなくなった以上、男には後継を養育する意味はもはやなくなったわけである。これはサヨク様がいう、「結婚は単なる二人の結合でしかなく、子供のことは関係ない」というのが正しい。そうであればわざわざ結婚して出費と人生のリスクを背負う必要が男にあるのだろうかという疑問が出てくるわけである。同棲で十分じゃないの。

そりゃ財産もあり、家柄もあるお家では法律など関係ない、家を存続させることが重要なのです、という価値観の人も少数は存在するかもしれない。けれどこういう家の人はわざわざサヨクとかフェミニストさんと結婚する必要はないわけである。今でも残るお見合いネットワークを使ってフェミやサヨクさんも大変ですねえと言いながらしっかりと伝統を受け継いでいかれれば良いわけである。

そうではない一般大衆の男たちは結婚する意味がどこにあるのかもはやよくわからないのが実際ではなかろうか。ジェンダーを叫ぶ女子にはもう敢えて手を触れず、職業婦人として労働戦士の一生を全うして欲しいと言うしかないではないか。そりゃ結婚して幸せな家庭を築きたいと言う心はないわけではないけれど、メディアやネットの論調を見ればもう「男に生まれてすみません」の時代である。Toxic Masculinityという指弾はいつどこで発せられるかわからないのである。女性と共に暮らすことがそもそもリスクではないか。

そういう意識とそもそも氷河期世代で収入が少ないという点で男たちは未婚率28%と結婚から撤退してきているということであろう。さらに、この氷河期世代、団塊ジュニア前後の人口増加世代も挙児可能年代から離脱しつつあるので、少子化対策も絶望になりつつあるだろうということである。昨年、合計特殊出生率が1.26と平成17年のそれと同じく最低を叩き出したが、平成17年にはそれでも106万人の出生があったわけである。去年は同じ出生率1.26であっても出生数は77万人である。

男尊女卑を打破すれば問題は全て解決するのか

フェミニストさんは純粋に日本は男尊女卑なので男の権利を剥奪して女性様をもっと貴族並みに有利にすれば全ての問題は解決すると単純に考えているかもしれないが、、おう「男」対「女性様」というのが日本の男尊女卑の事実であろう。男はこれ以上のリスクや負担には耐えられないわけである。現実には女性たちがもっとよこせ!と叫んでもそんなの払えないよという男性が静かに増えているのではないか。そういう男たちが結婚戦線から静かに撤退している日本ではこれからも未婚率は上昇してゆくのではないかと想定されるわけである。

女性がいくら、「さあ財産はいくら多くてもいいわよ!全部献上しなさい!さあ結婚してけつの毛までむしり取られにおいで」といっても男たちは誰もやってこないのではないかと思うのである。結婚は一人でできるものではない。長期的に損する方はもう男になっているので男の方が結婚から離脱しているというのがこれまでの国勢調査から見られる結果ということであろう。

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