真の陰謀とは

令和2年の出生数は84万人、死亡数は137万人であり、差し引き53万人が人口減少分となっている。現状ではこの人口減少傾向は拡大を続けているわけである。これが日本の現状である。

この人口減少問題を改善するためには、出生数を増やすか、海外からの移民を呼び込む位しかないわけである。政府が永住を認める外国人特定技能労働者の範囲を拡大するという方針を打ち出したのもその一環であろう。

「保守派」の人は政府に文句を言いたがっているし、その気持ちは十分に理解できるが、出生数は急減といっていい低下を見せているわけであり、何らかの手をしかも早急に打つ必要があることは自明である。

そうなると、とにかく出生数の減少分を何とか移民で埋めようというのは行政としてはやむを得ないのかもしれない。男の生涯未婚率(50歳時未婚率)も順調に増加しているわけであり、昨年の国勢調査の結果はまだ出ていないが、これが改善する兆候はないわけである。

婚姻数も減少しているけれども、男女共同参画、ジェンダー平等を掲げる政府としては、女性が企業等で働くという活躍を推進したいわけで、結婚して専業主婦として家庭に収まるという姿は決して応援できないものであろう。保守派は結婚を増やして少子化を改善せよと主張するかもしれないけれども、残念ながら保守や右派の求める社会像はフェミニストやJリベラル、左派が求める社会像とは違うのである。

今後、社会は核家族よりも単家族を目指してゆくであろう。稼ぐようになった新時代のフェミニストたちは彼女たちにとって恐怖となる男の性欲を廃絶しようとするだろうし、これまでとは違い、男らしさを捨てて家事能力を持った男たちは自分の身の周りのことくらい自分でできるのでわざわざ「家族」として異質な人間を呼び込む必要はなくなるのである。また、結婚してもDINKsなどで子供を持たないというのが当然視されるようになってきているわけである。誰もわざわざ苦労して妊娠出産して子育ての苦労を背負い込みたくはないというのが今の日本の正義であろう。当然ながらそうなれば少子化はどんどん進行してゆくことになるのは避けられないということになる。

このnoteでもしばしば見られるし、多分ツイッタなどでもそうなのだろうけれど、もはや女性やJリベラルなどは自分の正義に凝り固まっているので、他人のいうことなどに聞く耳を持ち合わせなくなっている。つまり、いくら少子化になるぞなどと主張しても彼女たちの耳には一切残らないので言うだけ無駄ということである。けんかをしたくなければバカのように薄ら笑いを浮かべているのが一番である。

まあ、それを教育が悪かったなどというのは簡単ではあるがそんなことを言ったところで何の解決にもならないことは明らかである。むしろ、最近、反ワクチンとかディープステートなどの陰謀論がはやっているのはむしろ真の原因から人々の注目をそらす麻薬のようなものなのだろうとも思えるわけである。

というか、目の前に問題はどんと置かれているのに皆わざわざそれを避けてくだらないことに言葉を費やすだけなのはもう滑稽といっていいだろう。もしこれが本当の陰謀であればそんなことを書いてしまっている私こそ危険じゃないかとも思えるが、これまでも誰もそういうことに関心を持つことはないので自由に書いても大丈夫なのである。むしろ、童顔巨乳の萌え絵などを書いている方が凶暴なフェミニストたちの餌食になるので危険だということである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?