ミソジニー

注文の多い料理店みたいなものだろうねえ。男が「欲しい」と言って料理店に入ったら料理店側がどんどん注文を出す。男が「え?それって高すぎない?」と言おうものなら「ミソジニー!男だから黙って要求を飲め、女性様の奴隷としてキリキリ働け!」って叫び出すのが今の女性達、特にフェミニスト達だと思う。

だからこそ、定額料金で性を売るセックスワークや一定料金で性を充足させる二次元嫁、AV、エロ本などはフェミニストの商売敵なんだよ。むしろぼったくりバーみたいなものとフェミニズムは相似している。フェミニストにとって、自分の武器である女性性は「時価」つまり値が付けられないものとして男どもが一生をかけて支払うものであって欲しいわけだ。

残念だけれど、もうそういう時代じゃない。女性性の価値の源泉は挙児、子供を生むことだけれども、子供が価値を持ったのは家制度による。家制度では家督相続が重要だから家督を継ぐ先としての子供が重要だった。

今の日本は家制度が破壊されたから子供に価値はなくなった。子供は家督を継ぐ先としての重要性を失った。つまりはただの親の愛玩動物、単なるペットになってしまった。だからこそ親>子供の権力勾配が確定し、上位階級としての親は子供を虐待する事に何のためらいも持たなくなったのではないか。つまり、毒親の大量発生は家制度、家父長制の破壊に伴う副産物だという事じゃないだろうか。

今の日本はそれに変わる新しい価値基準を確立していない。フェミニスト達は女性性の崇拝を求めているが、男達はもう子供が不要になっているから女性性を崇拝するメリットがどんどんなくなってしまっているという事であろう。男達にしてみれば大きな物語はすでになくなっているのだから、小さな、自分の欲望を満たす事さえできれば良くなっているのである。

ラディカル・フェミニストが「ジャップオスホロビロ」と叫んだ事に対し、多くの男達は「別に滅びてもいいじゃない」と答えてしまったのが今の日本ではないか。滅びる者たちにはもはや、子どももそれを保障するための女性性も不要になってしまったという事であろう。

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