フェミニズムの極北は結婚制度廃止であろうと思う

あはは。
やっぱりあのWedgeは読む価値があるのだろうか。週末(明日だ)に本屋に行く機会があれば中を読んでみよう。

なので中身を読まずに書くが、フェミニズムのイエ制度反対、家父長制反対で核家族→個家族に行く議論だと行き着く先は結婚制度廃止でしかないわけである。

そういう意味で言うと夫婦別姓などは無意味な議論でしかない。結婚がなくなれば姓をどうするかなどという議論は不要になるのである。むしろ夫婦別姓は「妻の氏」を保存することにより家族に「妻の家」を想起させかねないので家制度の復権につながるかもしれないのではないかという恐れもある。

夫婦別姓論者はそういう指摘をしても一切耳に入れようとはしないので議論にはならないのである。

夫婦別姓論者は例えば結婚して姓が変わると旧姓で発表した論文との関連性が弱くなるので旧姓の方がいいという主張をすることがある。だからこそ家とは関係ないのだというわけである。そういう場合には通称名を使えばいいということで国もそういう使用を推奨している。

そうするとパスポートの名前とズレる、パスポートを旧姓で使わせろ、起業したら旧姓の銀行口座が使えないという文句をつけるわけである。それなら事実婚でいいじゃんということになる。

事実婚では医療機関で説明が受けられないとぶうぶういう人もいたが、例えばガン研などでは患者がokならばきちんと書類を提出したら事実婚関係でも説明を受けることができるようである。

そうなると、残るは相続であろう。お葬式の時に参列を許されなかったというのは同性婚の人に嫌な記憶が残っているようである。

それで同性婚の人は養子縁組という形で「家族」になるという方法により問題を解決することが多いかもしれない。

養子縁組すれば遺産相続は問題ないが、事実婚では一定の不利が出てくる。その場合は自分の氏を守って遺産相続の不利益を甘受するか籍を入れるかであろう。

で、その先は個家族である。進歩的なフェミ女性はもう男と結婚するなんて嫌だというわけである。でも自分の子供は欲しいという。ではどうするか。米国などでは精子を購入して人工授精して妊娠するという方法が広まっている。米国ではそういう方法で産んだ子供を女性が独力で育て上げるという事例もそこそこあるようである。

日本ではそういう営利目的の精子バンクは禁止されているので多くは男性不妊の場合に代理父から精子を提供されるという事例であろう。

けれども、日本でも闇の精子売買が行われているという話もある。まあ、未婚関係であれば父親には親権は発生しないので女性が精子を買うという事例では問題は生じにくいであろう。

問題が生じるとしたら、「射精責任」という書物があるように、女性が精子の持ち主に養育の責任を要求した場合ではないか。多くの場合、購入した精子についてはその本来の持ち主が誰か調べたり、その持ち主を生物学的な父親として養育費を請求することは禁止されている。けれども購入した精子で生まれた子供が大きくなって自分の生物学的父親が誰か探し出したというドキュメンタリー番組が話題になったこともある。

これは子どもの権利条約から言えば子供の権利として認められているものである。なので子供がその父親を探し出すことは一概に問題視されることはないだろうが、同じ方法で子の母親が精子の持ち主を探し出し、養育費を要求するかもしれないわけである。

米国などでは養育費を請求しないという契約のほうが優先するだろうが、日本では契約があったとしてもフェミニストさんたちが「男が悪い!射精責任を考えろ!父親が養育費を払うのは当然!認知が嫌とかいうクズ男には強制認知させろ!」と声を揃えて叫ぶかもしれないわけである。

そうなるとリベラルな判事が男の契約は無効!男は強制認知で養育費を払え!という判決を下すかもしれない。そうなるといずれにせよ精子の提供者は途絶えるかもしれない。

結婚についても、フェミニストたちは「我々女性たちは賃労働を男性並みにやることを強制されているのである。だから男どもは女性が担ってきたケア労働を全面的に行い、負担するべきだ」というわけである。実はそこには欺瞞があるわけである。

令和2年版の男女共同参画白書では日本の女性の賃労働は1日平均272分である。それに比べて男の賃労働の平均は452分であるわけである。賃労働で言うと女性の労働時間は男の6割に過ぎないということが言える。それでは男並みに働いているとはとても言えないではないか。もちろんフルタイムで働いている女性もいることは間違いない。

そういう女性には夫を専業主夫として養っている人もいるだろう。何年か前にSNSで女性は働いているんです、という人に「じゃあ、女性が賃労働して男を専業主夫として養って男にケア労働させるのですか?」と聞いてみたわけである。そうするとほとんどの女性は鼻で笑ったわけである。何人かの女性は嘲笑しながらそりゃ男なんだから自分の食い扶持くらいは稼ぐのが当然でしょう?なぜ男を養わなければならないの?というわけである。たった一人だけがうちは夫を専業主婦でやってもらっていますという返事をしてくれたわけである。

こういう反応を見るに、女性たちは夫をフルタイム残業付きでガンガン働かせながら、その上にケア労働を押し付ける気が満々なのであろうと思われるのである。

おそらくそういう事態になれば多くの夫たちが「やめてください死んでしまいます」と遁走するに違いないと思われるのである。

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