共産主義者が北風を吹いても男たちは結婚しなくなっているのではないか

いや、法案改正が既に国会で決議された後にこんなこと言うのはなんなんだろうと思ったら、国会決議前の4月17日に出されたものを6月になって記事にしているということか。

どうすんねんというか、DVや虐待を理由にして母親単独親権が良いという主張については、例えば、警察庁等のデータで、すでにDV相談の2割が女性→男性のDVとなっていることや虐待事案の加害者では実母が最多になっていることをどう認識しているのかという点が挙げられる。

警察庁の虐待データは身体的虐待が主なものであるが、無論そうなると実父が加害者である割合が多くなる。けれども、そのデータにおいても実母が加害者である割合はおよそ三分の一である。身体的虐待等では実母が加害者である事例は実父が加害者である事例の半分は存在する。

これの事実を元にすると、離婚事例で母親が有責の場合は結構多くなるのではないか。そうなれば少なくとも離婚事例で単独親権を選択する時に母親が9割近く親権を取るというのは不合理になる。母親が有責の場合には父親が親権を取るべきではないか。けれども、そういう主張は彼らにとっては不都合なので最初からなかったことにされる。

高葛藤事例も同じことである。夫婦の葛藤が子供に悪影響を与えるから父親を排除して母親単独親権にするのが正解だという彼らの主張は専業主婦である母親は収入が少ないから慰謝料などをしはう能力がないけれども、父親の収入は多いから慰謝料を多く払えるという理由なのではないか。

これはかつての厚生省の出していた「標準家族」から出てくる話であろう。父親が一馬力で家族を養う性役割をこなし、母親は専業主婦として家事育児を担当するという家族観である。この家族観であれば、たとえ離婚しても父親は親ではなくて働く機械として養育費を支払え、母親は養育費など支払う義務はない。子供は母親のものとして母親が子供を養育するのであるということになる。

それは性役割の固定化ということである。

いや、先の「父親とは働いて家族を養うものである。母親は専業主婦として子供を育てるのが当然ではないか。」という役割分担を押し付けるならばそれはまさに家父長制の維持なんである。私は家父長制を維持してもいいけれど、「家父長制反対」を叫ぶフェミニスト諸氏が離婚については家長である父親が主権などなく子供には何の口出しができないとしても養育費を稼いで支払い、母親が子供の養育の全権を担うという家父長制の原理を堅持したがっていて、なおかつ「家父長制反対!」を叫ぶその自己矛盾には全く理解できない。

フェミニストさんの望む家父長制ではそりゃ女性は丸儲けだけれど、男は何の利得もないわけで、そんな離婚が待っていると知ればそもそも結婚自体せんだろうよというレベルの不均衡を求めているわけである。実際、戦前世代がこの世から退場した後の相続や離婚のゴタゴタが表面化してからは負担の大きさに耐えかねた男たちはリスク回避から非婚化を促進させてしまったということであろう。

「結婚しなければ離婚もない」ということである。

まあ、離婚でそういう泥沼にハマるのは離婚全体の一部であろうし、今の日本の正義は男女平等ではなくて女性優遇だということであれば、とにかくひたすら女性に有利にして男にはどんどん負担を押しつければいいじゃない、男に人権とかふざけてる。マジョリティの男なんだから権利などなくても構わない。人権は「弱者」である女性が独占的に享受できるものであるべきだ、という感覚が一般化しているのかも知れない。

そういう人たちはまあサヨクさんに多いのだろう。男を殴りつけてコジキに落としてわあわあ泣かせてやればそれが勝利!ボルシェビキの勝利だ!と考えているのかも知れない。つまりは赤旗の勝利である。白旗どもは惨めにコジキをすればいいじゃない、男はロマノフ朝のような強者なんでしょ。正義の共産党に打ち倒されてさようなら。皇帝の家族はみんな殺されたよ、ということである。

現実問題として、以前の離婚では養育費を支払うのは2割未満で、(父子家庭では3%程度)離婚したら父親はもう母子は死んだものと考えて新しい人生を模索したわけである。それが「男どもは養育費を払い続けろ。お前らに人権などない。子供に会えないくらいのことで親の義務は消えない!親としては邪魔だから消えろ。でも金だけ払い続けろ!」というフェミニストたちの叫びになったわけである。

で、一部の男たちはそんなら子供に会わせろ!と叫んだが、無論、この叫びは左翼や共産主義者にとってみれば「女性差別」ということになる。

「男ならば金だけ払うマシーンでいいじゃないか。なぜ人間みたいに子供に会いたがる?子供は母親のものだ。男なら自分の奴隷の境遇を受け入れてひたすら金だけ払えばいいじゃないか。そうすれば弁護士もその養育費から弁護士料を回収できる。男のお前が人間らしい生き方をすることは誰も望んでいない。社会の敗残者として人間性を捨ててゴミのような余生を送れ。」

それを見た3割近い男たちはもう最初から結婚すること自体を回避することでリスク対処したのである。

今回、離婚後共同親権が認められるようになったことは無論女性にとっては表面上離婚してからもなぜあの憎たらしい元夫と関係性を維持しなきゃならないの?もうさっさと金だけ置いて地獄にでもどこにでも行ってくれ!という気分なのはわかる。けれども、男の多くはつまりは女性と結婚すること自体、男だけ離婚で地獄に突き落とされるリスクがあるということは既に周知されてしまっているわけである。

女性たちがそれを騙しおおせると思うのはもう既に手遅れである。地方の農家では嫁のキテがないので東南アジアなどの海外から嫁さんを募集している訳である。金持ち一族はその階層だけで結婚しているだろうから、普通の女性がガラスの仮面の北島◯ヤみたいに紫のバラの人と出会う確率は極少な訳である。(やっぱりあれは光源氏と紫の上との関係の翻意なんだろうと思っている。)
無論、北島◯ヤは演劇の天才である。だからこそ芸能大手の社長が惚れ込んだ訳である。

そういう才能のないただ若さだけで港区女子になったとしても金持ちのイケおじにチヤホヤされるだけで、10年経てば20歳のキャピキャピギャル(死語)も30代のお姉さんになる。そうなれば体よく追い出されてイケおじたちは別のキャピキャピギャルをチヤホヤしだすそうである。(東京のことなので伝聞情報である)

俺ら東京さ行ぐだといって東京に出ていった若い女性たちがどうなるのかはよくわからない。一部の女性たちはフェミニズムに目覚めて「男なんてこの世に不要なのです!女性が輝く社会を目指しましょう」というだろうし、多くは出合いに恵まれずに御局様になって生きてゆくのかもしれない。

そういう女性たちは「何でこんな優良物件を男どもは捕まえないのよ!男どもに見る目がない!」と思っているかもしれないが、男どもは男どもで、そういう女性たちをハイリスク物件と認識しているかもしれない。

男たちにしてみればそういうハイリスク物件を掴んでしまって、下手に離婚で泥沼にハマるよりもシングルで独身貴族を貫いた方がリスクが低いと考えているかもしれないのである。

「いやあ、ボク草食系なんで」って言えばリスク回避は完璧なのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?