GHQの命令

日本のフェミさんはつまりは人形の家に住みたいわけである。家父長制のように「強いイケメン男」に保護されて安全に生きていたい。けれども自分のプライドがあるから表面的には自立していたいと叫ぶわけである。その矛盾が混乱を引き起こしているわけである。

しばしば言及されるように多くのものは等価交換されるわけである。「強いイケメン男」に保護されるためには女性はなにものかを差し出さねばならない。

例えばかぐや姫はその若さと美貌があったからこそ多くの若い貴族が謎の宝物を取りに行ったわけである。賢いかぐや姫はその若さと美貌を誰にも渡さずに月の世界に帰ってゆき、伝説となったわけである。

現代日本では女性たちは若い時にはチヤホヤされて例えば「港区女子」などと言われるようである。イケオジたちは結婚などせず、20代という若さにお金を払っている様子である。で、30歳が近づくとその女性は静かに辺縁に追いやられて新しい若いピチピチギャルがセンターに立つ。もはや家父長ではなくなった男たちはもう勝ち組も結婚せずにそういう人生を送るということかもしれない。もっと狡猾な男は本妻を置いて後継の子供を育てながら「港区女子」と遊んでいるのかもしれない。その場合、イケオジは本妻に対しては家父長として保護していて、その上で遊んでいることになるであろう。

家父長でない男の立場はあくまでも遊びなのであり、それは例えばハンティングとかレーシングなどと同じ枠に収められるべきものである。

最近は女性の方も貧乏なキモ男と結婚するくらいならイケオジの側室の方がいいっていう人も出てきているようである。もっとも、日本ではポリガミーは禁止であるのでその関係はあくまで非公認ということになる。

で、世界では「射精責任!」ということになる。日本でも先鋭的なフェミさんたちは「射精責任!」と叫んでいるが、日本では婚外子率は2%と世界の最低レベルである。これは一つには日本ではいまだに「堕胎罪」があるが、現実には人工妊娠中絶が普及しているため、出産に至らない事例が多いということかもしれない。フェミさんたちが「堕胎罪の廃止!」を叫んでも、日本では「経済的理由による人工妊娠中絶」が認められているので、あとは結婚していても配偶者を無視して勝手に堕胎する権利!という結構どこの国でも認められていないような先進的な権利を叫ぶしかないのである。

そりゃまあ、後継を得ようとしてせっかく奥さんが妊娠しても知らない間に勝手に妊娠中絶する事態になれば結婚の意味って伝統的にはなくなるので離縁ということになる。そこで同性婚推進者や結婚は子作り子育てとは別!結婚は単なる二人の結合論者が「GHQ様は『産めよ増やせよ』は誤りであると仰られたのです。不妊こそ正義。人工妊娠中絶をしてくださった奥様に土下座して感謝しましょう。少子化万歳!」と厳かに告げにくるということであろう。

戦後、進駐して一時期は日本を占領したGHQは日本の人口抑制策を説き、家族計画の重要性を唱えたわけである。そのため、平成17年の1.26ショックが起こるまで人口学者達は「日本の真の危機は過剰な人口増大、即ち人口爆発である。今ちょっと少子化になっているくらいがちょうどいいのであって、ちょっとでも手綱を緩めると人口爆発が起こってしまう。なあに、少しぐらいの人口減は第三次ベビーブームでお釣りがくるさ。」という感じだったわけである。

第三次ベビーブームなんてものは来ずに、少子高齢化がどんどん進むだけということになって多分多くの人口学者達は白旗を上げたのではないかと思う。けれども、そのGHQの命令はフェミさん達や女性主義者に受け継がれたのだと思う。彼女達の奇異にも見える叫びはそのためなのだろうと思われるわけである。

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