赤痢

山形で赤痢が集団発生したとのことである。

一般に赤痢って日本での発生は稀になり、発生者も海外での感染が多いような印象を受けていたが、今回の集団発生では海外渡航者は含まれていないそうだ。

多くの感染症で季節感がなくなってきたという印象もある。例えば、マイコプラズマ肺炎は冬季に多い感染症だが、昔は4年に一度の流行で「オリンピック病」なんて言われていたことを今では何人の人が覚えているだろうか。今では毎年流行しているし、なんとなれば夏休み期間に小流行を経験したこともある。

これは一つには海外との交流が盛んになった影響もあるのではないか。海外旅行する日本人の数も海外から日本を訪れる外国人の数もどんどん増えているようである。このことは一方では日本の経済を活性化し、あるいは支えている一面もあると思う。しかし、他方では海外に発生している感染症を日本に持ち込むリスクを増やしていることにつながっていることは間違いない。

今後も日本と海外の交流はますます盛んになってゆく事が予想される。その中で海外の感染症を日本に持ち込ませない対策はますます重要になってくるだろうし、感染症を予防する自己防衛の考え方を一人一人が身につけることの重要性もさらに増してくるだろう。

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