見出し画像

真実

今は菅新総裁が選出されて新しい体制、新しい内閣が構築される境目の時期なのでその辺りについてはちょっと何も言わないほうがいいような気がする。

ところで、上のnoteで気になったのは引用されているデーブ・スペクター氏のツイートで、先日、米国で警官二人が撃たれたというニュースである。いや、やっているんじゃないかと危惧していたのだけれども、BLMの活動家が負傷した警官が治療を受けることを妨害しようとしたそうである。

これは、しばしば日本でも左派が取り上げる「上級国民」と同じ気分なのだと思う。つまり、BLMの敵である警官はアンチファの活動家(日本で言えばカウンターや左派リベラル)の敵でもあるわけである。敵であるから治療をさせずに殺してしまえば(治療を阻止すれば死ぬわけである)アンチファの勝利だということになる。恐らく、アンチファ達は「自分たちは警官達とは違う、正義の存在、即ち上級国民だから警官の命を奪う正当な権利がある」と信じていたのではないだろうか。

当然ながら、それはアンチファ達の妄想でしかないので彼らは排除され、警官達は治療されたのだと思う。

けれども、おそらく、米国のアンチファ達の気分はそのうち、日本の左派やアンチファ達に伝播するのではないかと思う。日本の左派、カウンター、アンチファ達が日本国民から支持を得られないのはひとえに彼らの未熟さ、無能さの故であると思うが、彼らにしてみれば、自分たちこそが上級国民として国民より一段高い位置に立つべきであると信じているに違いない。そうなると、自分たちが上級国民であることを認めない、多くの下級国民は愚鈍で右翼的思想にかぶれているから排除すべきであると思い込むことが怖いわけである。

宮台真司氏は日本国民が愚鈍であるから自分の見たいものしか見ない。だからこそ安倍政権が支持された。自分たちのように真実を見るものであれば反アベになるに違いないと述べたそうだが、もしかすると「見ている真実」が「自分の見たい真実に過ぎない可能性があることについては考えたのだろうか。

恐らくアンチファ達は「愚鈍な下級国民と違って自分たちは真実を見ている」と信じているに違いない。けれどもそれは単にアンチファ達が「見たい真実」であるに過ぎないかもしれないのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?