別姓婚には反対の話

三人に一組が離婚すると、子供の親権の8割は母親が取得するので、父親は「親権がなくても親子ですから養育費は払ってください。けれども、親権はないですから、子供については口出しする権利はありません。子供の通う学校にはこないでください。来たら警察を呼びますよ。」とか「面会交流は家庭裁判所が強く求めるので、本来は親権者たる母親の希望がなければやらなくていいのが当然なんですが、形式的にはやらざるを得ません。けれども、諸事情で延期して何が悪いんですか?」という扱いを受けるらしいのである。

少なくとも離婚父の意見ではそういう話が出てきやすいし、シングルマザー擁護団体の人などが「男はDVやモラハラなのだから母親の許可がなければ面会交流なんて原則非実施の方が良い」という意見を開陳していたのはそれほど以前のことではない。(単にブロックされているだけでそういう人は今でも面会交流原則禁止を叫んでいる可能性は十分にある)

もちろん、「妻がDVとかモラハラをしている」という訴えはトーンポリシングで人格攻撃されて口を塞がれることが多い。彼女らにしてみれば「男は強者なのだから口を塞いでもなんの問題もない」ということなのかもしれない。

つまり、別姓婚にしたところでこれらの問題は一切解決しないのである。女性からは男どもを抑圧できるから男の権利を出来るだけ奪って女性が男を支配できるシステムにする方が利益である。

男にとってみればいくら結婚して子供を儲けても、離婚によって母親に子供を奪われるわけである。そもそも家制度は廃止されているので男が自分の「姓」を守る意味は公式にはなくなっている。多くの男性はただ自分の両親や親戚からの非公式な要請により子孫を持つことを望まれているわけである。つまり、「早く孫の顔を見せておくれ」という言葉である。

別姓婚になると妻の両親にとってみれば外孫であっても孫という事になるが、夫の両親にとってみればせっかく孫が産まれても息子夫婦が離婚した時点で子供の親権は妻の単独親権になり、息子が自分の子供と会えない場合には、当然ながら自分の息子の子供たちとは会えなくなるので孫とは言っても視界からは消えてしまう事になる。

そういう事実は高齢者にとっては信じたくなかろうからまだ息子に孫の顔を求める人は多いのかもしれない。

男たちはだんだんその事実に気付いているので、男性の生涯未婚率(50歳時点での未婚率)は絶賛増加中である。まあ、多くの男性は「自分が非正規で収入が少ないから」という理由を挙げるけれど、もちろんこれは「青野氏のように大金持ちしか別姓婚なんて継続できない。普通の男が別姓婚をしても継続困難になるだけである」という本音を隠しているという事であろう。

もちろん、中学生や高校生くらいではまだまだ現実を知らないし、男たちもBLMを支持したりme_tooを支持した方がカッコいいよね、という気分で別姓婚賛成を言っているだけであろうと思う。

現実は前述したように男性の未婚率が増えているのである。まあ、別姓婚が実現すれば多くの家庭で妻と実家のつながりが増えるだけなので、ちょっとした夫婦間のトラブルで(離婚しても損失の少ない)妻側がどんどん離婚に踏み切るという事になるだけだと思う。

まあ、離婚弁護士にしてみれば離婚が増えれば取り扱い案件が増えるのでwelcomeなのかもしれないけれど、うちの娘たちが将来結婚しても、すぐに出戻ってこられても困るのである。フェミニストにしてみれば「どんどん男を叩くことが正義!」って叫ぶかもしれないが、あまりにバランスを悪くすれば制度の継続が困難になる。それは社会不安につながるのである。

結婚制度はもう継続困難な領域に入りそうなので、廃止した方がよい。とにかく、結婚しなければ離婚することはないのだから。




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