蜘蛛の糸

弱者未婚男性はやはり現実逃避をしているだけなんだろう。まあ嫌韓の人も「高齢者にはガンガン社会福祉費を流そう(だから自分も助けてね)」というアラフォーの人たちも現実逃避という点ではあまり変わるところはないのではないか。

どこぞの経済学者が高齢者はカネカネ言うな。それより将来世代のために金を使おうと言ったことで大批判を浴びて、コマーシャルも下されたらしい。

まあ、これは実際にTwitterでも「はあ?子供たちに金を使えだって?高齢者には恵まれない人がたくさんいるのですよ!まず高齢者にお金を使うべきです!」と言っていた人がウヨウヨいたわけである。その頃から数年は経っているのでそう言う高齢者のうち何人かはもしかするともう三途の川の向こうに渡って行ったかもしれないが、やはり今でも「子供たちより恵まれない高齢者に金を出せ!」と言う声は強いのだろうと思う。

面白いのは「団塊の世代」はカネカネ言うなと言うと文句をつけてくる人は結構いたが、団塊ジュニアこそ無駄である。団塊ジュニアは現役時代には高齢者に金をガンガン差し出させて、65歳の高齢者になったら片っ端から姥捨山に送ろうぜ!と言うと文句を言ってくる人は皆無だったわけである。

実際のところを言えば、高齢化の問題は団塊の世代を支えるお金はなんとか団塊ジュニアが生み出していたわけである。けれども団塊ジュニアを支える人はいない。団塊ジュニアが高齢化してもその年金を払う人はいないのである。

だからこそ政府も焦って定年廃止にして、働ける奴は65歳と言わず70歳でも75歳でも働いてくれ!と言い出しているわけである。多分、それでも無理で、団塊ジュニア世代が高齢化したらやむにやまざる経過で年金や国民皆保険は破綻する可能性があるわけである。

その大破滅には団塊の世代も巻き込まれる可能性があるわけである。そうなると団塊の世代は蜘蛛の糸のカンダタよろしく「この糸は俺のものだ!団塊ジュニアは登ってくるな!そこで大人しくしね!」って叫び出すのかもしれない。

うまくゆけば団塊の世代と団塊ジュニアが対消滅していなくなった世界を今のアラフォーがもうアラフィフになって「災いだ災いだ!もう年金も国民皆保険も無くなってしまった!」と負担が減った嬉しさを押し殺して叫び続けているのかもしれない。

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