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反米こそ愛国という左派リベラルや野党支持者が…

LGBT法案に反対する人たちがいっぱしの愛国者よろしく正義ぶって反対しているが、ロシアが北方領土を「正当な戦争の利益により得たもの」と言っているように日本は米国に占領されたわけである。その米国の駐日大使様が「LGBT法案にGO!同性婚も認めろ」と言えばそうせざるを得ないのが日本である。

こういうと、愛国者のくせに従米とは何事だ!愛国者なんて上辺だけ!反米を唱えられない愛国者に何の価値がある!左派リベラルは反米を名乗っているのだ!愛国者はネトウヨ!ネトウヨなど人間のクズ!左派リベラル様こそ日本の支配者にふさわしい!共産党バンザイ!とか世迷言を述べる左派リベラルや単なる野党支持者が現れるかもしれない。

もちろん、いうまでもないことだが、彼ら左派リベラル、野党支持者は憲法9条絶対維持という時点で従米の極北と言える。日本は現状、米国の核の傘に守られているのである。

彼ら左派の世迷言を真に受けて、在日米軍撤退、自衛隊廃止などしてみれば、北朝鮮が「核ミサイルの照準を東京に向けたよ!お金を10兆円くらい払ってくれたならば撃たないけれど、払わなかったらどうなるかわからないなあ」なんて言われてもお払い箱にされた米軍が守ってくれるわけもなく、「核兵器禁止条約!」を叫ぶ意識の高い人が北朝鮮の指導者に核ミサイルを撃たないように説得してくれるわけもない。まあ、意識高く「核兵器禁止条約に入れ」とだけはいうかもしれないけれど。それでもし東京が北朝鮮の核ミサイルを撃たれて壊滅しても、世界のどの国も北朝鮮を攻撃する利益など無に等しいので世界は日本も北朝鮮も無かったことにしてまわってゆくだろう。日本人は死ぬだけ損ということになる。

そうなると、そもそも反米は現実的に取りうるオプションではないということがわかる。世界最強の米軍と敵対するリスクを冒して何がしたいの?頭大丈夫?ということになる。無論、核兵器のない世界が望ましいのは誰しも同じである。戦争もない方がいい。そういうことは小学生でも言えるのである。けれども世界はもう1年以上、ロシアとウクライナの戦争を見させられる羽目に陥っている。戦争のない世界はすで現実のものではなくなっている。

無論、G7で広島の原爆記念館を米国のバイデン大統領を含めて各国首脳に見せたことはとても意義のあることであっただろう。たった一発の原子爆弾でどのようなことが起こったのか、多くの人は目を逸らしがちである。本当は世界の核保有国の指導者、つまり金正恩や習近平、そしてロシアのプーチンにキチンと広島の原子爆弾の真実を見せることこそが平和主義者、核兵器禁止条約の運動家たちが行うべきことであろうと思う。多分、彼らはロシアの核はきれいな核とか中共の核は平和の核だからとか言い訳して何もしないだろうと思うけれど。

そういう米国と日本の関係である。日本は元来キリスト教国でもイスラム教国でもないので、同性愛に関する禁忌は少ない。同性愛者は殺せとまで経典に書かれている宗教の支配する国ではないのである。そういう国々で同性愛の禁忌を跳ね除けることは大変なことであっただろうと思う。彼らはそれを成し遂げ、だからこそこれを日本にも課して非常なる抑制を与えることで日本が変わらず米国の友人であることを示せというのは米国側の気分としては理解できる。同じ苦行を行なったものは信じられるということであろう。

多分、日本の本当の苦行は同性婚が認められ、左派リベラルが大きな顔をするようになると、「男?そりゃ人権はあるだろうけれど、マジョリティなのだから奴隷状態になってね。人権があるっつってんだろ!だから死んでね。」という狂気の主張が大手を振って罷り通るようになるということだろう。彼ら彼女ら左派リベラルは男が死ねば「おお情けない。男のくせに死んでしまうとは」と言えば死体はマイノリティではなくてマジョリティであるから全ては解決すると信じていることである。

マイノリティが死ねば大ごとだがマジョリティが死んでも十把一絡げの大した価値のない存在なのだから気にするなよという世界が今の日本だということであろう。流石にこれは米国大使にも理解できないであろうし、当の左派リベラルにしても、「自分達はマジョリティにも人権があると言っているのだからマジョリティが死んでも悪いのはマジョリティ自身である。自分たちはマイノリティさえ支援すればいいのでなぜマジョリティが死ぬかについては関心の外である。」と言うしかないわけである。

そりゃ自分が死ぬ側に周るかもしれないと不安になったマジョリティつまり異性愛男たちは反対に回るだろうということである。

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