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認知症の人へのケア&リハビリ

リハビリの本来の意味は、障害を持つ人たちの「人間らしく生きる権利の回復」、すなわち「全人間的復権」であり、治療や訓練といわれるものは、その目的を達成するためのひとつの手段にすぎません。

「人間らしく生きる権利の回復」とは、必ずしも障害を受ける前と同じ状態に回復することではなく、むしろ多くの場合は、障害を契機として新しい人生を再構築することでもあります。

しかし、認知症の人の場合は、人生や能力を拡大・構築していくことが難しい場合も多く、そのような場合に、考えなくてはいけないのは、「人間らしく生きる権利の回復」の中の「人間らしさ」なのです。

「人間らしさ」を広く捉えると、二足歩行や他者とのコミュニケーション、服を着たり、道具を使ったり、物を作ったり、考えて行動したり、などがあり、それらの「人間らしさ」を取り戻すためにリハビリが行われているとも言えるのです。

そして、何よりも忘れてはいけないのは、「人間らしさ」の根底にある感情、すなわち「笑顔」です。

たとえ独りで更衣や食事ができず、認知機能が改善せず、歩行ができず、それらの機能や能力が取り戻せなくても、「笑顔」という大事な「人間らしさ」を取り戻すことは可能であることを忘れてはなりません。

本セミナーでは、次の3つの要点を学びます。
①行動背景(ナラティブ)を理解したリハビリアプローチの重要性
②日頃のケアで実践する残存機能を生かしたリハビリプログラムの具体策
③生活障害改善を目的としたチームによるケア・リハビリの工夫例

※本セミナーは、ご自宅などにいながら、お好きな時間に視聴できる約4時間の録画配信セミナーです。

※本セミナーは2021年6月に配信したセミナーの再配信です。見逃した方はこの機会に是非ご視聴ください。

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◆タイトル

パーソン・センタード・ケアを基盤とした
認知症の人へのケア&リハビリテーション8つの具体策

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◆指導講師

松下 太氏

森ノ宮医療大学 保健医療学部 作業療法学科 教授

認知症専門作業療法士/医学博士

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◆プログラム

1.パーソン・センタード・ケアを基盤としたリハビリテーションとは?

―「その人らしさ」を重視し心理的安定を目的としたリハビリテーション

2.認知症の人に対する4つ視点からのケアとリハビリアプローチ

―「認知」「刺激」「行動」「感情」に焦点を当てた非薬物療法

3.認知機能の回復を目的とした「認知リハビリ」

―「誤りなし学習」によるリハビリの効果的な進め方

4.認知症の人の生活行為に対するケアとリハビリアプローチ

―ICFから生活障害を捉え介入するケアとリハビリテーション

5.認知症の人の行為を引き出す「手続き記憶」を用いたアプローチ

―脳機能の視点から手がかりの提示や環境の調整を工夫する具体例

6.認知症の人の個別プログラム策定の際の留意点

―その人の「ナラティブ」の理解と「真のニーズ」の明確化

7.重度認知症の人への五感を刺激するケアとリハビリテーション

―「感覚刺激」に働きかけるアプローチの具体例

8.認知症があっても「その人らしさ」を取り戻すケアとリハビリテーション

―笑顔を引き出し「人間らしく生きる権利の回復」を!

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◆配信開始日・視聴期間など

配信開始日:2022年3月30日(水)
視聴期間:約2週間 


▶配信開始日前(3/22まで)に申込の場合

※3/30(水)~4/13(水)の2週間が視聴期間となります。
※3/22にテキスト・視聴用のID、パスワードを発送します。
※到着次第、視聴が可能です。


▶3/23以降(5/1まで)に申込の場合

※テキスト等到着日から約2週間が視聴期間となります。
※申込受付次第、テキスト・視聴用のID、パスワードを発送します。
※申込日から約2~3日で届きますので、到着次第、視聴が可能です。

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◆申込締切

2022年5月1日(日)まで

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◆受講料

一般:12,000円/会員:9,000円

(1名につき・消費税込)

※会員は日総研会員制・専門雑誌の年きめ購読者です。

◆参加申込先・申込方法

下記またはホームページよりお申込ください。

お申込はこちら!



◆講師プロフィール

松下 太 氏

作業療法士(認知症専門作業療法士)、社会福祉士、介護支援専門員、福祉用具プランナー、認知症ケアマッピング基礎ユーザー(Basic Mapper)。1990年に作業療法士免許を取得し、病院や介護老人保健施設にて認知症の人のリハビリテーションに従事する。2009年四條畷学園短期大学リハビリテーション学科講師。2016年より現職。大学の教員となってからも、重度認知症デイケアや特別養護老人ホーム、認知症初期集中支援チームなどで認知症の人の支援にかかわっている。

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◆セミナー参加者の声

●パーソンセンタードケアの捉え方を具体的なエピソードを交えて教えていただけたので理解が深まり、認知症の人への個別性の高いケアの必要性を再認識できた。(作業療法士)

●認知症の人へのリハビリテーションには“その人らしさ”を見ながらアプローチしていくことが重要であることが理解できた。(理学療法士)

●認知症の人の生活行為に対するケアとリハビリアプローチについてスタッフに伝えることができる具体的な事例をたくさん得ることができる内容だった。(看護師)

●重度の認知症の人への日ごろの対応に迷いがあったが、講師の話を聞いて声かけの仕方やリハビリ的なかかわり方のポイントが理解できた。(介護福祉士)

●認知症の人へのケアとリハビリの目標を立てて実践していく上で、その人のナラティブを理解することと個人因子としての強みを生かしていくことの重要性がよくわかった。(看護師)

●自分自身が普段正しいと思い込んでいた認知症の人への介入の仕方について見直しが必要だと考える機会を得ることができた。(リハビリ職)

●認知症専門の作業療法士ならではの視点と理論的でかつ具体的でかつ面白いお話だったので、わかりやすく参考になりました。(作業療法士)


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