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10/9 日声協オンライン研究会: 大元和憲

【オンライン研究会一覧】

今回は10/9に開催されました、会員の皆さまを対象とした【日本声楽家協会オンライン研究会 in Zoom】〈発表者(講師):大元和憲先生〉 の模様をお届けします。

「10/9 日声協オンライン研究会 発表者:大元和憲先生」

【テーマ】
歌唱表現を考える前に⼀度は確認しておきたいこと
【要旨】
日本歌曲の譜読みをする時、詩を読んでいますか?それはどのタイミングで、何回くらい?
「まず詩を読んでから歌いなさい」と云われた事があると思いますが、
果たして素直に従って良いのでしょうか。本研究会では「言葉と音楽」それぞれ 「表現」について再確認し、童謡「赤とんぼ」を取り上げ、「詩の変遷」や日本語の高 低アクセント問題、情報伝達としての「共通語」、山田耕筰の「歌曲の概念」につい て考察してみたいと思います。

スクリーンショット (71)

参加された皆さまからは、

「年代や地方によってアクセントの違いがあり、それによって音型が違ってくることを知りました。歌う前に朗読するよりも、楽曲がわかってから、
朗読したほうが良いのではないかと言われましたが、なるほどなと理解出来ました。また歌い手さんが歌う前に歌詞を深く理解して、演奏していられるのが、強く感じられて、感銘しました。」

「「あかとんぼ」のフレーズの背景にある研究を、時代や出版物などを通して、とても分かりやすくお話しいただき、日本語の奥深さを感じました。歌曲の詩の理解、楽譜を読み解いて、それを音にのせて表現するとは。歌曲を学ぶということを今一度考えさせられました。先生が夢中になられた中原中也の詩。そしてその歌曲について、いつかお話伺いたいなあと思いました。有難うございました。」

「童謡でうたわれる「あかとんぼ」という単語の高低アクセントの由来を明らかにすべく、時代性や方言性、標準語と共通語、書き言葉と話し言葉などについて、文献を参照しながら、アクセントをふくめた「言葉」が常に移ろい続けていることを確認しました。
そして作曲家(山田耕筰)の随想を通して「表現とは」という冒頭の問いかけにひとつの答えが導きだされ、明快でした。もうひとつの問い「人はなぜうたうのか」についても、興味は尽きません。YouTubeで復習できるようになり助かっています。」

などと感想をいただきました。

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【参加資格】
正会員の皆さまの他、一般・個人会員の皆さまもご参加いただけることとなりました。以下、詳細です。お誘いあわせの上、またのご参加を心よりお待ちしております。

●一般、個人会員の方
【参加費】
 一般:1,000円
 個人会員:500円

【半年パスポート】もございます。
 一般:半年間7,000円
 個人会員:半年間5,000円
半年で14回~16回程度を予定しております。
お申込みをされた月より半年の間に開催される研究会すべてにご参加になれる大変お得なパスポートです。

詳しくはこちらのページよりご確認いただけますと幸いです。