【聴講メモ】#自閉文化を語る会 テーマ「感情通貨と情報通貨」

#自閉文化を語る会 今夜も楽しく聴かせていただきました。
定型文化と自閉文化を、感情通貨と情報通貨。感情と情報のどちらの交換に価値の重みを置いているか、という観点での2時間。
あぁ、自閉文化の人から見たら、そうだよなぁ、と納得して何度も笑いました。表現が的確で面白い。面白いと感じるのは文化の違いなのか・・。
過去の録音分は8千人超えが聴いている、当事者の討議。おすすめです。

【聴講メモ】
(以下、発言通りではなく、西澤によって、まとめ、脚色してます。)

 【公開版】#自閉文化を語る会 テーマ「感情通貨と情報通貨」
録音公開されています↓
https://twitter.com/naoto_muranaka/status/1641443735337861122
発表者:村中直人先生、自閉文化の会のメンバーのみなさん
(『ニューロダイバーシティの教科書』『〈叱る依存〉がとまらない』著者)

■今日の再確認事項
「共感的に聴くことが善」という教科書対応は自閉文化には通用しない。

●困りごと・悩みごとの相談。支援センターでの応対。
 相談側:解決策・アイディアや違う視点を求めている
 支援側:共感的に話を聴く(それでOKのケースも中にはあるが)

「支援者あるある」:聴くと仕事した気になる
「また良かったら話に来てください」
 →何も情報が得られず、2度と行かなかった。
「共感的に、寄り添って話を聴いたのに、感謝してくれないの?」
「いや、何も解決してないけど・・。」
「大変だね、の声かけは解決策じゃない。」

「私は逆に、寄り添ったと言われるが、寄り添ったつもりがない、
というより、寄り添うって何のこと?」

●送別会は誰のため?
送別会を断ったら、えーと。
品物何がいいかと聞かれたが、要らない。
みんなの気持ちを断ることで非難される。
送別されるのは私だが・・。
受け取ってありがとうと返さないといけないプレッシャー。
(結果、送別会に出て、花は断り、実用品を受け取った)

●プレゼントあるある 
軽いノリのチョコだから お返し不要 どういう判断?
ガチでお返ししないでよ

●気持ちがあれば行動が伴うはず
とは限らない。ツールで解決すればいい?
(例)
 好きなら時々メールして
 →タイマー使って忘れずメールで声かけ
 暗くなったら照明を点けて
 →暗くなったら自動点灯する照明

定型文化:気にかける、気になるのが当たり前
自閉文化:その要求はツールで解決できます

ツールを使うことの便利とリスク
 相手の要求に応えられるが、相互尊重の理解が無い場合
 なぜツールが必要なのか問題で炎上する可能性あり。

●大切なことは何か
感情と情報のどちらに価値を感じているかの重み付けの違いが、
自閉文化と定型文化の違いに存在する。
これを相互理解、相互尊重することが、みんなを過ごしやすくなる。
 

■西澤の思い
ちなみに、私自身はどんな文化かと考える。
感情と情報と、どちらも同程度に大切だと思っている。
それはそれで、生きづらい。
というより、二項対立を求める社会に付き合うのがしんどい。
私の好きな数学・物理の世界でいうと、
AI機械学習の重み付けパラメータ、量子力学の波動関数は、まさに
多様性を前提とした表現方法であり、二項対立(0か1か)ではない。
科学信者というほどでもないけれど、二項対立からの脱却はこれらの
例では実社会・実生活に既に使われている。
(数式をあまり使わずに、これを説明したい、と思っている。)
それなのに、二項対立を求められるのが、本当に疲れる。
最近は「3割賛成、7割反対。理由や気持ちとしては・・」
と話せる時は、そうしている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?