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研発投稿⑤『試行錯誤』

京都教育大学附属桃山小学校 研究発表会
令和6年2月22日(木)
[https://pay.f-regi.com/fc/kyokyo/council/momosho]

こうやって投稿していくと、色々なコメントを頂けて、新たな視点をたくさん頂けます。どれも「なるほど!」と思うことばかりで、段々と投稿するのが恥ずかしくなってきますが、ありのまま、飾らず投稿し続けることにします。ガッカリして、研発当日の参加を取りやめてしまわないことを願いつつ(来て頂いて直接教えていただけたら嬉しいです)。


板書①
板書②(続き)

机やイスなどの普遍単位を使ったり、身長などの長くて長さのわかるものを使ったり、30㎝定規を使ったりしてきた子どもたちですが、なかなか正確には測れません。

「どうしてこんなにバラバラになるんだろう?」と感じた子どもたちは、「教室の色々なところを測っているからではないか?」と考え至りました。それならばと、教室の縦の長さをテープにうつしとったグループの発想を活かして、そのテープを測って見ることにしました。

全てのテープが同じ長さになるように、最後にピンと張って、端をまとめて切りました(なので、少し短くなったことは共有しました)。

テープを伸ばし切って測れる教室に移動して測りました。

ここでは、多くのグループは定規を使って測っていましたが、やはり、色々な測り方をしているグループがいました。こうして振り返ると、「定規を使って」とした方が良かったなとか、教室の長さが適切ではなかったかなとか、色々と反省点は見られますが、何を使っても、正確に測ろうとする子どもたちの工夫はレベルアップしていました。

ズレないように丁寧に並べたり、一つ分の大きさを丁寧に測ったり、以前の楽しく活動するだけの様子とは違っていました。また、定規を使っているグループは、どこに定規を当てるのか気をつけたり、テープに印をつけながら測ったりと、「正確に」を意識していることがわかりました。

結果を共有すると、やはり、バラバラでしたが、定規で測ったグループが630から700cmだったので、割と正確には測ることができていました。(テープをピンと張れていなかったり、ねじれてしまっていたりしたので、それも始めに指摘して揃えた方が良かったです。こういう発想が出てくるのも待ってしまうのが、課題です)。

最終的に、「こういう場合って、巻尺を使って測るよね」というアイデアがスッと出てきて、「1m定規なら教室にあるよね」「1m定規なら人数分あるよ」ということで、1m定規の使い方を確認して、測り直しました。

「長いものを測る時には、長い定規が便利だね」、「これで、教室が7mないくらいだって簡単に言えるね」と、単元の学びから少し逸れたような体験もしながら、なんとか教室の大きさ(長さ)を測り終えました。

子どもの試行錯誤が、今あるべき学びに結びつくように促す関わりが大事だなと、こうやってまとめながら感じました。子どもたちは楽しんでいますが、これまでの学びと、今の学びとがしっかりとつながるように指導することが必要であり、そこを整理し、一歩踏み込むところは常に意識しないといけないなと感じました。

「10000までの数」での学びはどういったものなのか、そのためにどんな活動が必要で、どんな関わりをすべきか、よく整理して、子どもが本質を楽しめるように授業づくりをすすめていきたいと思います。

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