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感想 / 映画、本、アニメ、ゲームなど

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ガーリーな可愛さがぎゅっとつまった大好きな本『乙女のパリ絵本』

作者:mimi*sucre 可愛いパリと可愛い女の子たちの写真集。 (付録の別冊にて、実用的なお店の案内等も載っている。情報古いかもしれないけど……パリでの数字表記票やバスの乗り方、チケットの買い方、トイレの案内なんかもあって面白い) まず装丁の可愛さを見て欲しい……うっとりするよ……。 付録がエアーメールの封筒のようになっているのも、あまりにもオシャレ!! これだけで買う価値のある本だとわかって頂けますか? わかって頂ける方とは趣味合うと思うので僕と握手。 本の中身を

かわいそかわいいチェブラーシカ

1969年から83年にかけて制作されたロシアの人形アニメ。 以下、Amazonでの紹介文を引用するけど、ちょっとほんとに、かわいそかわいいが詰まっているのでぜひ読んでほしい。 かわいそう!!!!!!!! ばったり倒れ屋さんってなに!? そんな意味の名前だと思わないじゃんね。 受け入れ拒否されて、電話ボックスで暮らしてるのもかわいそう。 愛するしかないじゃん!? そんなチェブラーシカを見たのは2016年のことで、その時の感想文が以下のとおり。 とのこと。 コマを虚ろな目

2001年宇宙の旅

2023/12/31 この映画が好きな友人と鑑賞。 正直めちゃくちゃ眠くなったし、 鑑賞後にストーリー解説されてもなお面白さがよく分からなかった。 この作品を楽しめるだけの教養とか物の見方が自分の中にないなと思った。 でも映像は本当にとてもとても好きだった。 配色の美しさ、とても静かな不穏さ、音楽。 HALの歌も大好き。物悲しくて良いね……。 『惑星ソラリス』見た時の感想に近い。 あれもよう分からんけど美しい映画だった……。 正直見てる間は退屈したけど、見てから何年経っても

※ネタバレ大量※デルウハにガチ恋してる女による『Thisコミュニケーション』の感想というか叫び

最終話までのネタバレを大量に含む心の叫びです。 因みに私はあらゆるキャラクターをほいほい好きになるタイプで、 誰かに愛着わくと作品をより楽しめるから、あえて推しを作ろうとすることもあります。 このキャラ可愛いね!!と思える子を能動的に作っていく。 とはいえ””ガチ””の推しはあまり多くなく、 大好きなキャラは沢山いるけど、好きすぎて苦しくなるレベルは数人という感じ。 そしてデルウハは完全にその数人に入ります。 完全に「「「「「推し」」」」」です。ガチめなやつです。 どのく

ハッピー楽しいおすすめ映画

全部好きだしオススメの映画!! ヘアスプレー ふくよかな女の子が主人公。自分の体型を卑下せず明るく前向きに生きてる。すっごく可愛いし元気をもらえる。 差別に立ち向かっていくというけっこう重めのテーマを明るく扱っていて、見終えた時の満足度がすごく高い。 トラボルタがお母さん役やってるの最高。 ゾンビーズ ゾンビが普通に暮らしてる世界観。ゾンビの男の子と人間の少女の恋物語。 主人公の女の子は「明るい金髪、白い肌、美人、完璧な理想の女の子」という自分でいることを周囲から期待され

今まで見た鬱映画まとめ

暗い映画見るのも癒しになることあるよね! ということで今まで見た鬱映画の話。 ミッドナイトスワン トランスジェンダーの女性(体は男で心が女)が、虐待されてる少女を保護する話。 保護するからには優しいんかと思いきやそうではない。しんどい。 とにかく全部が生々しくてリアルなしんどさ。自殺の描写もあるから本当に心の状態によっては見てはいけない。でもすごく良い映画。 バレエのシーンが美しい。 ダンサーインザダーク とにかくしんどい。ハチャメチャしんどい。 純粋で真面目で少しかたく

ほのぼのコメディと思いきや不穏もりもり骨太ファンタジーだった『ダンジョン飯』

全巻読了。面白かった~! アニメから見ている方にお伝えしたいな……と思うのは、 ほのぼのコメディではないよ、この作品……ということ。 途中まではコメディなんですけど……かなり路線が変わっていきます。 私は今、アニメを12話まで見たところで、ちょうど不穏さが出始めてきた頃合い。 逆に言えば12話まではコメディが続くので、ここに至る前に見るのをやめちゃう人も一定数いるんだろうなあ……。 アニメで挫折した人は原作で読むほうがサクサク進むのでいいかもしれません! 以下、アニメ開

ディズニー好きじゃなくてもオススメ『ズートピア』

見るの4回目くらいかな? ほんと文句無しに面白い……! 私と違ってディズニー好きじゃない友人たち(男性)も「これは面白い!」って言ってて嬉しかった。 プリンセスものは女性がメインターゲット層だと思うけど、ズートピアは男女関係なく楽しめる! とにかく脚本のできが良くて、万人にオススメできます。大好き。 以下、ネタバレありの感想です! か弱きものと差別されていたジュディのサクセスストーリーに終わらず、 彼女もまた無自覚に偏見や差別意識を持っていて、 無意識に差別を助長する発

オウケン絡みの重い話もある『王様ランキング 勇気の宝箱』

アニメ1期がめちゃくちゃ泣ける良い作品だったので、続編にあたるこちらも鑑賞。 すごくよかった〜! 続編といっても厳密には2期ではないらしく、 1期のストーリーの合間にある小話といった感じ。 レビューを見ていると、 「アニオリ(原作にないアニメオリジナルの物語)だと思うけど、それにしてはよかった」 と言っている人がけっこうな数いたんだけど、 「1期でカットされてた話や単行本にあるミニストーリーがアニメ化されてる!」と言っている人もいたので、そうなのかな。 調べても公式には

味わい深く愛おしい映画『犬ヶ島』

大好きなウェス・アンダーソン監督作品、犬ヶ島を見た。 前から見たい見たいと思いながらも機を逃していたのだけれど、友人からプライムビデオで公開が始まったと聞き、大歓喜しながら見た。友人ありがとう……。プライム会員のみなさんは見ましょう。 ウェス・アンダーソン作品は、『ムーンライズキングダム』『ファンタスティックMr.FOX』『ダージリン急行』が特に好きなのだけど 残念ながら、2022年公開の『フレンチディスパッチ』は私には難解で、好みに合わなかった。(好きな方には申し訳ない。

ネグレクトしんどい『帰ってきたぞよ!コタローは一人暮らし』

一期が好きだったから続編見れて良かった〜! 切ないけど良い話だ……。 ほっこり感動系でありつつ、綺麗事で片付けないところが好き。 ドラマだから色々端折ってそうだな〜って思う箇所が多々あったから、原作も読んでみたいなあ。 以下、ネタバレありの感想! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 「父のことが怖い、今は父と暮らさないほうが幸せ」 という思いに、父のことが大好きだからこそ気がつけない、というエピソードがあまりに切なくて、リアルで、よかった。 周りの優しさのおかげで本音に気づけた

薄暗くて優しい 『雨の首』

作者:うさみみき 画像引用元:Amazon 同じ作者さんの『頽廃の花売り』という漫画がすごく良かったので、こちらも読んでみた。 タイトルを『雨の音』だと思っていたけど、 正しくは『雨の首』ですね。怖い。 上記はAmazonの紹介文の引用。怖い。 もうちょっとあらすじを書くと、 剥製のように、人間や獣人の首を「干し首」にする黒猫ロアと ロアに拾われた、身寄りのない可哀想な女の子アメの物語です。 めちゃくちゃ暗くて辛くて残酷!という内容ではなくて しっとり薄暗くて切ないけ

Pleiades 堤あおい写真集

パッと開いたページの写真が、誰かがモノクロームの世界に閉じ込めた恋しい人の記憶のように見え、泣きそうになってしまって、そのまま書棚には戻せなくなりお迎え。 ひび割れたような加工がなされていたり、色褪せたような風合いであったり、 耽美や退廃といった言葉が適用されるような雰囲気なのだけれど、 受ける印象に陰鬱さはなく優美さと愛とに貫かれていて、 心の傷にそっと寄り添ってくれるような癒しを感じる。 帯に「女性から女性におくる」とあるけれど、男性にもオススメ。 単純にとてもキレイだ

夢を旅する絵本『ねんねこ』

作者:ザ・キャビンカンパニー マックのハッピーセットのおまけだった。これ目当てで買った。 ちょっぴり不気味さのある可愛い絵本。 夢で待ち合わせ、というテーマ自体に哀愁を感じて少し切ない気持ちになる。決して悲しい話ではないはずなのだけれど。絵柄によるものかな。 なんでもできる自由な世界にワクワクさせてもくれる。 キラキラハッピーなばかりでない影の質感が美しく、 ラストのシンメトリーな画は私の大好きなウェスアンダーソン映画のようで特に好き。 画像引用元:Amazon 201