トータルマネジメントの欠如

学校の教育環境。働き方やなり手不足の問題。これらに関し、文科省や教育委員会に欠けている視点はトータルマネジメントではないでしょうか。

縦割りの弊害、と言えるのかもしれません。それぞれの担当(部署)ごとには最善をつくしていても、あちこちが考えたものが学校に降りてきた段階で、まるでキメラのようにお互いの整合性が無かったり、やるべき事が増大してビルド&ビルドになっているように感じます。

教員の働き方を改善を考え、働き方改革を推進させるために働いている文科省や教育委員会の部署があります。その傍らで、別の部署では新しい教育の取り組みが増やされます。学力調査にも対応しなくてはなりません。ブレーキとアクセルを同時に踏んでいるかのように、あちらとこちらで求めることが矛盾しているのでは、と感じます。
例えば教育委員会は、片や定時後には早く学校を出るように通達を出しつつ、片や新しい指導の事を求めたり、学力調査や提出書類をたくさん出させるなど、といったことです。また教科の研修会でもそのような事を感じます。これだけ教員の働き方が問題として取り上げられているのに、そうした視点を組み込んだ研修はほぼ皆無です。それこそ「タイパを考えた実験準備」などというものも切望されていると思うのですが・・・。

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