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「もしも」に備えるエンディングノート

 高齢社会を迎え、週刊誌の表紙でも「相続」や「終活」の文字がところどころ目につきますね。

 記事の内容の多くは、いわゆる「争族」予防を目的にしているように思われます(なかには、”少しでも多くもらうには”見たいのもありますが・・・)。読めばそれなりに「遺言書必要かな?」とか「親にはちゃんと遺言書遺しておいてほしい」とは思うのでしょうが、実際に遺言書を書くとなると、やっぱり少しハードルが高いですよね。

 そんなかたにおすすめなのが「エンディングノート」です。書店でも売ってますよね。なかには、雑誌の付録でついていたりもしますね。パラパラと中を見るといっぱい書くことありますよね。ついつい、「全部書くの大変そう」とか思うわけですが。

 いろいろな種類のが各出版社から出ていますが、書きやすそうなもの、デザインが好みなどで選んで大丈夫だと思います。それくらい、内容は充実していますし、必ず書かなきゃいけないこともありません。

「遺言書」+「エンディングノート」でも不十分!?

 遺言書とエンディングノートを準備すれば終活としては充分でしょうか?

 エンディングノートは、記載内容に法的効果(強制力)がない反面、遺言書には記載できない内容を補完できる役割を果たしてくれます。たとえば、最期に会いたい友人や交友関係だったり、家族へのメッセージなんかがそうです。

 しかし、市販のエンディングノートで見かける「葬儀の希望」や「最期をどこで迎えたいか」などは、遺言書同様、生前にご家族がエンディングノートを見てくれればいいですが、そうでなければ・・・ですよね。

 つまり、記載事項よりも「見るタイミング」にかかっていますよね。財産のことなんかをしっかりとエンディングノートに書いてしまうと、生前に見られるのは少し気が引けるなんて方もいらっしゃるかもしれませんね。

確実に実現してほしいことは・・・

 そんなときに考えておきたいのが、「生前契約」です。生前契約とは①「財産管理等委任契約書」②「任意後見契約書」③「尊厳死宣言書」④「死後事務委任契約書」の4つが基本になります。

 この「生前契約」は、年を取るごとに避けることができない「身体機能の衰え」「認知機能の低下」「終末期の意思表示の困難」などにあらかじめ備えることを目的としています(それぞれの役割については別に書いていきます)。


終活をより万全にするには、

「遺言書」+「エンディングノート」+「生前契約」



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