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オールナイトニッポンのサブスクができたので、無断転載について考える

異論・反論もある内容だと思いますが、ラジオが好きな一人のリスナーとしての個人的な考えを書いていますのでご理解ください。

いまラジオが好きな人、YouTube転載でラジオを聴いている人、ラジオにあまり関心をもったことがない人にも読んでいただけたら嬉しいです。

無断転載が”悪”とは言い切れない

異論反論がありそうなことは早めに書く方が、かえって文句を言われないとどこかで聞いたことがあるような、ないような。

見出しに書いた通り、私はラジオ番組の無断転載が絶対悪とは言い切れない。なぜなら、私がラジオを聴くようになった入り口がYouTubeに転載されていたハライチのトークまとめ動画だったから。

そして他のラジオリスナーがラジオにハマったきっかけも、YouTubeの転載だったという話をちらほら聞いたことがある。

一人暮らしをはじめた当初、家事をしているときに耳が寂しくて何か聞けるものを探していたときに、ハライチの岩井さんが一人暮らしについて話しているトークのまとめ動画に出会った。1日5時間以上聴いていた。

今なら、radikoというアプリで無料でいろんなラジオを聴けるのに、と思うけれど、その頃の私は「ラジオを聴こう」という感覚すらなかったのだ。そういう人は多いのではないだろうか。

まとめ動画を聴いていくうちに、このトークがハライチのターンというラジオ番組のものだということを知った。そこではじめて、「ラジオって良いかも」「他にどんなラジオ番組があるんだろう」という感情が芽生える。

ちなみに私は高校生の頃、部屋のラジカセでFMを聴きながら勉強していたこともある。父親に録音してもらったウーマンラッシュアワー村本大輔のオールナイトニッポンを聴いていたこともある。

それでも5年以上の月日が経つと、ラジオを聴こうという感覚を思い出すのに数か月かかったのだった。

ラジオを聴いている感覚がついてからも、YouTubeの転載でラジオを聴く日々はしばらく続いた。オールナイトニッポン等、関西でも聴くことができる番組はradikoのタイムフリーで聴くようになったが、TBSの番組は私の住む場所では聴くことができず、YouTubeに頼っていた。悪気もなかった。

ラジオ愛からradikoプレミアムに登録

radikoの無料会員は、自分の住む地域で聴くことができる局の番組であれば、タイムフリーという機能で1週間いつでも聴くことができる。

radikoプレミアムに登録すると、エリアフリーという機能を使えるようになり、全国のラジオ局の番組をタイムフリーでも聴けるようになる。

私がradikoプレミアム会員(月額385円)に登録したきっかけは、ハライチのターンの他にもオールナイトニッポン等のラジオ番組を継続して聴くようになったこと。

ラジオは基本的に電波さえ拾えればタダで聴くことができる。聴取料がかからない中、ラジオ局はどうやって運営しているのだろうかと興味をもった。

ラジオはリスナーがどれだけ居ても、聴くだけで番組にはお金が入らない。番組を継続するために、公式グッズを販売したりイベントをするのだそう。

そんな話を耳にしてから、好きなラジオ番組が続いてほしいから、ちゃんと正当な方法でラジオを聴こうと思うようになった。radikoで聴くことがどれほどラジオ局・ラジオ番組に還元されるのかは分からないけれど、少なくともラジオという文化が続いてほしいと思い、少しでもお金を落とそうと思った。

radikoプレミアム会員になった私はそれまで以上にラジオ愛が強まり、地方局のラジオにも手を出すようになった。

オールナイトニッポンJAMというサービス

radikoプレミアム会員になっても尚、YouTubeの無断転載に頼りたい部分があった。1週間以上昔の放送や、今は放送終了している過去の番組は、合法的に聴くことができなかった。

他のラジオリスナーが好きな番組として度々あがるくりぃむしちゅーのオールナイトニッポンを聴こうとすると、頼れるものはYouTubeしかなかった。

そんな中爆誕したのが今日の朝に公開されたオールナイトニッポンJAMである。

月額500円で過去の放送のアーカイブを聴くことができるサービスだ。現時点では初回から数回分しか公開されていないし、まだ出ていない番組もあるけれど、これから続々と追加されるらしい。

放送の権利上、公開するのが難しい曲の部分は編集で聴こえないようになっている。ニッポン放送さんにラブレターを書きたくなる。

おそらく、”いま”ラジオが好きな人であれば500円と言わずもっとお金出すよ、という人も多いだろう。

なんで500円にしたのだろう。ただの個人的見解だが、おそらくラジオへのハードルを下げたいというニッポン放送の願いではないだろうか。

ラジオという媒体にお金をかける習慣がないような、radikoがなかった時代に実機のラジオに耳を傾けていた人たちに、もう一度ラジオに帰ってきてみませんか?と語りかけているように思える。

無料で聴けるラジオからでも

もちろんいきなりラジオに課金することに抵抗がある人もいるのは理解できる。でも、無料で聴けるラジオはたくさんある。

いま、YouTubeの転載でラジオを聴いている人がこのnoteを読んでくださっていたらぜひ、その番組を他の方法で聴けないか調べてみてほしい。なんならこのnoteのコメントで聞いていただいても構わないくらい。

radikoはもちろん、オールナイトニッポン0等の番組の多くはSpotify等のポッドキャストアプリでも過去の放送を聴くことができる。

少しでも番組やパーソナリティへの愛を持っているのであれば、今すぐYouTubeを消せとは言わないので、ぜひ無断転載から抜け出すことを一度検討してみてほしいのです。

radikoで聴くだけでは番組にお金は落とせないかもしれませんが、radikoでは聴取率をとられています。どの世代の人が全国で何人聴いているか、が人気の指標になることもあります。

私はハライチのターンリスナーに換算されたかったので、radikoプレミアムに課金を決めたところもあります。

最後に

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

まっすぐなラジオ愛、番組への愛、パーソナリティへの愛はまた別の記事で近いうちに書きますので、ぜひまた読んでいただけますと嬉しいです。

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