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【表現評論】メモリーズオフ2nd コアレビューその4 共通ルート 評価とは何か【全作再プレイシリーズ】

●メモオフシリーズ、その他作品、様々なネタバレが含まれます。

●前回の記事

●主人公の悩み

進路に迷う男。サッカーやりたいけど今は受験かなぁ。数学と物理得意だから理系かなぁ。楽できるからなぁ。どこ受けるかも決まってないなぁ。ほたるからスピードモンスターとかいう高級時計もらったなぁ。昔は月に憧れがあったなぁ。これ悩みか? 先生にお前、楽しようとしてんな、と突っ込まれる。なんでも人より楽にできるから、つまづくことも、咎められることもないんだろうなと。才能がありすぎで努力しないみたいな話ですかね。貴族の悩みか。

●静流と魔女のプリン

食ったらもう一回食いたくなるけど、2回食ったら死ぬプリンのお話。静流はどこか魔女っぽい。もう主人公食っちまったよ。もう一回食ったら落とされる。年上キャラってまあこの手のゲームでは大体不人気ですが(しかも大学生だし)、静流はなんかツボをついてくるキャラですね。年上キャラが基本不人気なのは、そもそも手抜き&ボリュームが少ないということもありますが、余裕見せてくる感じがダメなんだろうなという気がする。静流は余裕がありそうで、余裕がない。

●巴の心地よさ

なんかもう出てくるだけで心地よくなりますね。声の魅力が成せる業か、テキストの良さが成せる技か、グラフィックの品質が成せる業か。BGMが成せる業か。全部か。巴と一生くだらない話をして過ごしたい。このゲームはサブキャラで攻めてくるんだよなぁ。

●評価とは何か 

まだ全然終わってないんですが、個人的な評価はともかく、このゲームの評価が一般的に高い理由は、全てにおいてクオリティが高いことですね。キャラはみんな可愛いし、グラフィックは比べ物にならないほど向上してるし、主人公もまともになってるし。私情抜きに評価しろと言われたら、1stよりも2ndが劣っているところは、ないに等しいです。わかったよ。それは認めるよ。でも自分にとっては、メモオフ(というかノベルゲーの)評価というのはメインヒロインのシナリオがありきであって、そこが理解できなければ、サブヒロインの出来がどんなに良くても、作品の評価が著しく下がるわけです。なので、当のほたる(&イナケン)が理解できなかったから、その0でも言った通り、自分の中で2ndは評価不能作品になります。

そもそも評価というのは、万人が異なって然るべきものです。唯一客観的な評価が定まるなんて幻想ですよ。要素をバラバラにして、各項目に評価軸を設定して、点数化するという方法をとっても同じことです。その評価軸はどうやって持って来んのよ。結局主観じゃないですか。運動方程式とかマクスウェル方程式みたいにパラメーター同士の因果関係が強い公式があるわけじゃないんだから。だから私は、今後何をレビューするときでも、主観丸出しで評価します。レビューとは結局、自分が満足するためのものです。なぜ急に真面目な話が始まったのか。

当然再プレイで変わる可能性もあります。実は浅いところでほたる&イナケンを勘違いしていた、なんてことも十分にあり得ますし。むしろそうなってほしい。

次回はようやく個別ルートへ。巴ルートやります。

●その5へ

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