見出し画像

This izu お結び 視察の旅へ Day.1

新島村商工会青年部は、4年ぶりとなる先進地視察に行ってきました。

この視察の旅は「外から新島を眺めてみよう」というテーマで、

〜商工会青年部とのつながりを訪ねる旅〜を目指し、新島と航路としての往来もある伊豆半島の下田に上陸し、南伊豆町に2泊滞在するというプラン。

今回、フェリーあぜりあは、車も載せられとても便利なのですが、船の時刻表に合わせてしまうと、移動だけでかなりの時間を割いてしまうのが大きな課題でした。

そこで部員の所有する14人乗りボートで行ってみよう!と、野郎たちにとっては冒険感がたまりません笑

出航すぐの満面笑顔。しかし15分後には・・・笑

参加メンバーは総勢9名。
青年部7名で、製造・設備・小売・宿泊・飲食・美容・清掃・サービス業とそれぞれが経営者たち。

そして6月から「地域おこし協力隊」としてやって来たフレッシュ移住者と、オールド移住者のワタシ(事務局)の総勢9名。

8:10 新島発 →  9:40 下田着チャーター船のおかげで、午前中を有意義に使えました

まず最初に訪れたのは、使われなくなった巨大な倉庫をリノベーション(現在も真っ最中)して「with a tree」というプロジェクトの拠点。

下田駅から車で2、3分の住宅街。線路沿いに建つデカい物件。
自称プロ無職の梅田直樹さん。気さくでパワフル!
地元下田で生まれ育ち、家業である自動車屋を継いだものの、やりたいこと目指してベンチャー企業に転職。現在は独立し、今までのキャリアを存分に活かして、拠点の主として充実の日々。
ワタシと同じ51歳で家族構成もほぼ同じ。いやー、プロ無職って働きのものことなんですね!

『ココを寺子屋にしたいんですよ。先日も高校生が一人でフラって来てくれて、めちゃくちゃ嬉しいっすよ』

『将来、下田からバケモノ(いい意味での実業家だと思う)になるような人材を生み出したいんすよ』

と、キラキラした目で語る梅ちゃんは、まるで子どもを想う親のようでした。

1階の事務所。
ここ下田では、建物の老朽化などで減築が増加しているそうで、施設の備品は全てリサイクルか手作り。お店みたい。
秘密兵器のShopBot!!! 

描いたデザインをPCから繋げば、木材をカタチにしてくるルーターマシーン。

地域の建築会社さんが社会貢献されている「with a tree」プロジェクト、根っこが強い。

https://www.facebook.com/yamamotokenchiku/posts/743809027540478?ref=embed_post

2階スペースも絶賛リノベ中。割れたガラスも見せ方ひとつで作品にw
この出会いは、新島一の長身ヒロキが繋いでくれたご縁でしたが、彼も初対面w
前日にオンラインでご挨拶した時から感じてましたが、本当にパワフルかつ地域を大切にしたい想いが溢れている梅田さん。
「ローカルが本気を出さない続かない」と言っている言葉の裏には、生活のため夜は居酒屋?でバイトすることもあるとか。表も裏もないお話で、たくさんのインプットをありがとうございました。
お昼は梅田さんも御用達の「志のぎ食堂」へ。
大ベテランの夫婦が切り盛りされ、地域に愛されている超名店で大好きになりましたw
休日だったら「おばちゃん、瓶ビールちょうだい!」と言いたくなりますw

おすすめロースの生姜焼き定食をチョイス。肉チャーハンも大人気w
梅田さんの言葉でよく聴いた「BEAT」。

いくらイイ提案であっても、「BEAT」が合わない人とは、上手くいかないよね。

「リズム」「ソウル」「VIBES」「お囃子」、言い方はイロイロあれど、地域づくりに大切なのは、結局のところ人&人

「BEATが合うか、合わないか」ココでの答えはシンプルでした。


有料級のお話をいただき、更には「次ココ行ったいいよ!」と紹介までしてくれた梅田さんに御礼をし、次の訪問先はこちら。

日本全国に約50件ある拠点を自由に滞在できるサービスを展開しているゲストハウス。
(下田から、フェリーあぜりあで帰る際に利用するに便利な立地です)

杉並区からご家族で移住された津留崎さん。田んぼを借りて米作りも!
新島と下田の近さに驚いてました笑
屋上で極上の「くさや」を焼いてイベントしましょう!

建物は、元々船員の寮だったとかで、躯体自体はしっかりしており、マネージャーの津留崎さん曰く「引き算のリノベーション」で、とにかく古くなった建材を取り除き、そこにデザインを加えた、非常にシンプルで優しい空間でした。

宿泊の空間。床のベニアはしっかりと研磨された上、面取りも施されていました。
床のCF(クッションフロア)剥がし、相当大変だったお察しします。
よく見ると昭和も感じるけど、新しさも感じる不思議なデザイン壁画でした。
背景にある壁紙は下田市のオフィシャルデザインとして、公共の場所でも使われているそうです。

現在の課題は、都内からのリモートワーク需要が減ってきたこと。

陸続きの伊豆下田でも、私たち住む新島と同じで、ゴールデンウィークと夏のハイシーズン以外の観光客の呼び込みは難しいようです。

そこで下田市は、移住・定住につながる仕組み作りにも力を入れて、民間を後押し。

こうして行政がビジョンを示してくれると、「ワーケーション」という造語イメージがバラバラにならず、その地域が目指すワーケーションを理解しやすくなるので、とてもイイ!

(式根島の話)
最近では、「ワーケーション」の意味を「観光客」を呼ぶための手段と捉えてしまう提供側も多いそうです。(式根島の軍曹談)

特に *限界集落の式根島が目指すワーケーションは、移住・定住なので、下田市が示すような相談体制は、とても有難いです。

それには拠点となる場所作りと、相談しやすい人作りの両輪が噛み合わないと難しいことが良く分かります。

限界集落とは、地域としての機能がうまく回らず、社会的共同生活が困難な集落を指します。
うまく回らない理由としては、65歳以上の人口の割合が集落の50%を超えたり、その集落で暮らしている人数が減少したりするなどが考えられます。

cococolor-earth.comより

2023年6月1日現在
下田市の人口、19,894人
新島の人口は、  1,992人
式根島の人口、   479人

新島から見て10倍の下田市が、必死になっている姿を目の当たりにして分かること。

それは『離島で何もしなければ、爆速ハイスピードで過疎化がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!』

とてつもない危機感を共有した一同は、マネージャー津留崎さんに別れを告げて、この旅の拠点となる「南伊豆町」に向けてレンタカーで移動を開始。

「塩」の文字があれば寄ります。
公共の銭湯の前にある酒屋さんの塩アイス。風呂とアイス、間違いないコンビ。
🛶の聖地 弓ヶ浜。穏やかな空気感。今度来るときはSUPしたい。
あればハメます 顔パネル。
新旧の部長が共演w。町営の温泉で2日間お世話になりました♨️

南伊豆町商工会とのつながりは無かったけど、視察のテーマと予定をお伝えしたら、イロイロなご縁もご紹介をしていただけました。
(事務局の小泉さん、ありがとうございました!)

宿へのチエックインを済ませ、向かうは南伊豆町商工会の青年部が経営する「串特急」へ
この日は月曜だし、つながりもなかったので、正直あまり期待はしていなかったのですが、南伊豆町青年部の中村部長(奥の右から3人目)&松原副部長(手前の右から3人目)が来てくれて嬉しい宴に。

ふたりとも移住者で、南伊豆に根を張って素晴らしい生き方を実践されている事業者さん。

商工会青年部の部長が移住者って聞いたことがなかったし、松原副部長は女性だし、初見にもかかわらずイロイロと質問してしまったw

新島の青年部さんたちの話も熱心に聴いてくれて、段々と「BEAT」も融合。

今回は、「ダーツの旅」的な面白さも欲しかったので、翌日の予定を詰めすぎていないことを知ってもらうと、

『それじゃ、明日の昼は、自分の作ったお米と、新島の塩で、塩にぎり🍙にしよう!』と、中村大軌部長

マジっすか!
それ最高のやつ!(お酒の勢いも借りて皆、大興奮してたなー笑)

最高の予定が決まり、1次会でお別れ。代行を呼び、森の中にある宿へ。
2次会は宿のリビング。下田出身で現在は、福岡県在住の23歳。新島への移住も検討しているので、この場に居たかったそうです。

こうして「超」が付くほど健全な青年部視察の1日目は無事に終わったはずなんだけど、元気な30歳の同級生コンビ。

ロック氷を求めて近所のコンビニへ。

近所と言っても、宿からコンビニまで往復90分、しかも坂道が半端ない!

彼らが帰っきたとき、他のメンバー全員が就寝していたことは、良きおもいでになりましたとさ。

この旅で急接近。坂道を歩いたふたり💚

おしまい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?