山中伸弥さんも読んだ科学者のエッセイ
当時住んでいた街には古本屋が多くあった。山側へ上がったところの古本屋は、本の種類が多く珍しい洋書がたくさんある。
適当に積み上げられた本が乱雑に置かれていて通路も狭い。
ここの店主は、買い付けばかりして整理が追いついていないのだろうと、奥に座って店番をしているおじいさんに目をやった。
とりあえず、手前の山から物色する。
よく見ると、それぞれの山が分類されていることに気が付く。
「お、やるな!」
おまけに古くて見たこともない洋書がある。年代ものだと感じるくらい、少し茶色か