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薬剤師による起業への挑戦 #2 「日本の医療」

2019年5月、子供の寝かしつけを終えてリビングに戻ってきた妻に、西川は今考えていること、すなわち起業について考えている事を伝えた。

漠然とした考えではあったが、妻はその意見を尊重してくれた。

対話を重ねていくうちに、そもそも今の日本の医療の何が問題なのか、その本質は何か、もっとクリアにする必要があると思えてきた。

医療の仕組み自体を紐解くため、西川は日本の医療制度について調べ始めた。



日本の医療は国民皆保険制度のもと、国民は受診する医療機関を自由に選ぶことが可能であり、安価な自己負担額で高度な医療を受けることができた。

その結果として世界最高レベルの医療水準、平均寿命を実現してきたが、これにより「医療費 の増大」が長年問題視されてきた(資料1)。

出典:厚生労働省「平成30年度国民医療費の概況 結果の概要」



これは日本の医療水準が高いが故に起こる超高齢社会といった特徴的な人口動態が強く影響していた。

そして今後、その影響は更に強くなることが予想されていた。(資料2)

出典:財務省「国勢調査」及び「人口統計」、国立社会保障・人口問題研究所
「日本の将来推計人口(平成29年 推計):出牛中・死亡中推計

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