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苦手なことを受け入れたら、なんだか楽しくなった

人には向き不向きがある。
私は、整理整頓が苦手だ。
でも整理整頓が得意な人でありたい、と思う。
だから整理整頓ができていないことを、忙しいからできてないだけ、やろうとしてないだけ、と思い込むようにしていた。

ある日、仕事で画像データの整理をすることになった。各所にデータを手配し、集めたデータを整理して、フォルダ分けしなくてはならない。憂鬱だ。知らない相手に電話やメール連絡するのも憂鬱だけれど、その先に待っている画像の生理がさらに面倒だ。
やりたくない。
誰か私の代わりにやってほしい。
でも仕事はやらなければ終わらない。
やれば終わるのだと自分に言い聞かせ、嫌々ながらも、着手することにした。いや、その前に気分転換にコンビニにコーヒーを買いに行こう。

コンビニまでの道すがら、ふと「私って分類する作業が苦手なんだな」と思った。画像を確認し、フォルダに分ける作業。とても単純なその作業を億劫に感じている自分のことを、しみじみそう思った。だから部屋もすぐに散らかるんだな。分類して格納する、要するに整理整頓が苦手なのだ。そっか、そうか、苦手なのか。なんだ”苦手なだけ”か。じゃあ、丁寧にゆっくりやればいいじゃん。その瞬間に、心がふっと軽くなった。

デスクに戻って作業を始めると、1時間もせずに作業は終わった。なんてことはなかった。

今までは見ないようにしていた自分の苦手なことを受け入れただけで、心が軽くなるなんて。だったらもっと早く、自分を受け入れてあげたらよかったと思う。でも実際のところ、自分の未熟な部分や嫌いな部分を受け入れるって、結構難しいと思う。

私は整理整頓が得意になりたかった。得意であろうとしていた。整理整頓が苦手だなんて、だらしがない。ダメ人間。そう思っていたから、目を背けていたから、克服できないままでいた。

でも、できないこい自分を認めたら、この仕事は苦手だから、余裕をもってやろうとか、予めこういう手順でやったほうがいいかも、といった対策ができる。

なによりも、心が軽くなるのがいい。

歳をとったら自分を変えるのは難しいという。だけど今の自分がどんな人なのか受け入れたら、もっと肩の力が抜けて楽になるんじゃないかな。

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