初めて見えた胎嚢は輝いていた

初めてhcg1900台を叩きだし、第一関門クリア。M先生には双子でもいいくらいの値だと太鼓判を押された。
今までのhcg最高値27とは比べものにならないくらいのよい数値。

ここに来るまでも、卵子がとれること、受精が成功すること、成長し分割胚になること、凍結できること、無事に解凍移植ができること、数々のクリアしないといけない関門があり、こうして考えると赤ちゃんを授かることは、本当に小さな奇跡の連続だなと思う。

そして次の関門は1週間後の胎嚢確認。
いつもここがクリアできずに化学流産だと言われ、何回も泣いた。打ちのめされた。

この1週間、できるだけ普段通りを意識して生活するも、それを意識し続けるのも不自然だなと。もういいやと、不安な気持ちに支配されたって構わない。
今までは負の感情を排除しようと努めてきたけれど、そんなしんどい事するのはやめて、自分の中にこみ上げる自然な気持ちと向き合おうって。

そして、胎嚢確認の日。この日もM先生。
もしかして双子だったりして、いやいや、双子だったら子育て大変だよな、なんて双子妄想に浸っている間に時間がきた。
この日は不思議と落ち着いている自分に驚いた。

そして呼ばれて内診台へ。
ここから時間が駆け抜けたように早く、一気に目の前にはエコー画面。

見えた!丸い袋。
胎嚢だ!!

初めて見えたよ。綺麗な胎嚢が。
一つ!
双子ではなかった(笑)

この瞬間が、後に心拍が確認できた以上に嬉しかった事、今でも鮮明に覚えてる。
そしてめちゃくちゃ喜んでいるテンション高めのM先生の事も(笑)
私にとって、化学流産を乗り越えた先に見ることが出来る胎嚢は本当に太陽みたいに輝いていた。


私の子宮でも育つ事ができるんだと教えてくれた。この日の事は一生忘れないと思います。

そして1週間後、胎芽と共に心拍も確認でき、無事に卒業の日を迎えようと、、、

迎えられなかった話を次回書きます(泣)

#不妊治療 #着床障害 #橋本病

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