継続は力なり。英語を忘れる仕組み。
右脳の言語は喪失しやすい
英語学習は、継続することが非常に大事です。
特に、小さい子どもの英語学習に関しては、一度ブランクを作ってしまうと、覚えたことがあっという間に抜け落ちていくようです。
帰国子女が、海外に居た時は現地の子どもと英語で自然に会話をしていたのに、日本に帰って1年もしないうちに英語が話せなくなってしまうというケースは非常に多く、言語喪失という大きなテーマになっています。
なぜそんなに早く英語を忘れてしまうのかというと、脳の使い方に原因があるという説があります。
小さい子どもは、感覚的な思考を司る右脳の働きが論理的な思考を司る左脳の働きに勝っていると言われています。
子どもは言語活動に関しても、右脳を使って言葉をイメージとしてとらえる傾向にあるそうです。
そのため、その言語が使われる環境から離れると言葉に対する感覚を失い、話せなくなってしまう可能性があると言います。
成長するにしたがって左脳の働きが優位になります。
左脳の働きと右脳の働きがリンクしながら言語を処理するようになると、小さい子どもほど言語喪失は早くなく、忘れても思い出しやすくなるそうです。
それでも長いブランクが開くと言葉を忘れてしまうようですが。
右脳で英語脳を鍛える
逆に、右脳で感覚として学習できるからこそ、英語の早期教育に効果があるとも言えます。
中学校から英語学習を始めた多くの人は、英語を逐一日本語に訳しながら、論理的に理解する習慣がついていると思います。
このようにいちいち訳していると、理解のスピードが遅く、会話についていくのは大変です。
しかし、幼い頃から英語学習を始めると、英語を日本語に訳すことなく、右脳でイメージとして理解する習慣、いわゆる英語脳が身に付くため、よりスムーズに英語を理解できるようになるのです。
継続は力なり
昨今、英語の早期教育を始める人が増えています。
うちも早く始めよう、と思って英会話教室に通い始めても、途中でやめてしまったら意味がありません。
右脳に染み着いた感覚もあっという間に失われ、小学校高学年で英語の授業が始まる頃には幼いころ英語を勉強したアドバンテージは限りなくゼロに近くなっているでしょう。
右脳で学習した言語感覚を、左脳での思考ときちんとリンクさせるために、せっかく早く始めた英語教育は、できる限り継続することをお勧めします。
とはいえ、大きくなっても一向に左脳を使う練習をしない教育では少し問題があります。
小学生に上がるくらいで文字を読む練習を徐々に始めるというのが一つの目安でしょうか。
英語に限ったことではありませんが、身に付けるのには時間がかかり、忘れるのはあっという間というのが世の常です。
時間をかけて続ける必要があるからこそ、楽しく質の高い学習をさせてあげたいものです。
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