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相場振り返りと5/29週に向けて

こんにちは。nishinaです。5/22週の相場振り返りと5/29週にむけて、テクニカル視点で見ていきます。

この記事は投資助言や勧誘にあたるものではありませんので、投資はあくまで自己の判断のもと、自己責任で行ってください。

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今週の振り返りと来週の指標

まずは今週を振り返り、来週の指標を見ていきます。
今週は火曜日、水曜日と調整を挟んだものの、木曜日にはNVIDIAの決算から半導体セクターやNASDAQが上昇し、金曜日も引き続き上がる展開でした。金利も引き続き上がっています。株高、金利高という状況が今週も続いており、引き続き債券市場からお金が流出し、一部の株式に資金が流入しているようです。

今週の月曜日は米国株式市場がお休みです。木曜日にADP雇用統計、金曜日に雇用統計があります。

出典:マネックス証券HP
今週からマネックス証券にしてみました。
情報が絞られていますが、少なすぎると感じた場合はまた見直します。


相場の振り返り

ヒートマップ

今週も引き続きハイテクの大型株が市場をけん引しています。特に半導体セクターが強く、NVIDIAが23%の上昇、AMDとAVGOが19%の上昇と高騰しています。AI関連銘柄に買いが多く入っており、AIバブルの様相を呈していますね。

5/22週のヒートマップ
5/15週のヒートマップ


来週決算を迎える企業

来週は水曜日にクラウドストライクの決算がありますね。チャートでは底を打ってカップウィズハンドルのような形となっているので楽しみですね。

5/29週に決算を迎える企業

出典:Earnings WhispersのTweet


投資家心理を示す指標から

今回もFear and Greed Index, NAAIMとSP500の状況を見ていきます。
Fear and Greed Indexは週の半ばで一度落ちたものの、再び68まで上昇してきました。70のラインでダブルトップになるとチャートとしてはおもしろいです。来週70を超えられるのか注目です。超えてくるとショートしやすくなりますね。
NAAIMのほうはあまり大きく変わっておらず、機関投資家のポジションの総量はあまり変わっていないようです。この指標はショートもロングもレバなしが100、レバありが200、ポジションなしが0という指標なので、どちらにポジションが取られているかはわかりません。ただbullishが200, bearishが0なので、ショートを持っている人はいないように見えます。
SPY週足は出来高を増やしつつ、下髭を付けたローソクとなっており、上昇方向です。2週間連続で420.76で上昇を阻まれており、431.73が見えます。逆に来週420.76で下落するようであれば、ダブルトップで下落という形になります。安値を切り上げてきて上がりそうな形に見えるので、420.76を超えてから落ちて欲しいなと思います。

Fear and Greed Index (5/28時点)
NAAIM(5/17時点)
SPY週足

Fear and Greed IndexやNAAIMはこちらの過去の記事で書いています。

金利の見通し

債務上限問題は解決か

アメリカの債務上限問題は両党の原則合意がえられ、解決に向かっているという報道がでています。バイデン大統領とマッカーシー議員の間で電話会談が行われ、両党のトップの間では合意に達したようです。このあと議会での審議に入り、議会で債務上限引き上げ法案が可決されれば債務上限問題はクリアとなります。5/31にも可決見込みという報道がされており、イエレン財務長官が示している6/5の期限に間に合うことになります。


インフレは継続

一方でインフレが継続しているデータもでています。4月の実質個人消費支出(PCE)は市場予想0.3%増に対し、前月比0.5%増と予測を上回る伸びで、物価が上昇しつつも堅調に消費がされていることが示されています。


見通しの変化

FED Watch Toolで確認すると、6月に0.25bpの政策金利の利上げが見込まれています。先週のパウエル長官の発言では6月は利上げしないとのことだったのに、6/14のFOMCで利上げがなく、現状維持であればむしろポジティブサプライズということになります。それだけインフレが収まっていないデータが出てきているということかと思いますが、毎週変わられると困ります。

政策金利予測

この利上げの見通しはFed Watch Toolで確認することができます。

チャート分析

US10YとUS20Y

US10YとUS20Yのチャートを週足でみてみます。どちらも先週予測したラインまで上がっています。債務上限問題とインフレによる6月のFOMCでの政策金利引き上げを織り込んでこの水準まで来ているので、米国議会で法案がスムーズに可決されれば、この後は上がっても上の方の黄色い水平線までで、その後下がる予測です。ピークは水曜日当たりに来るのではないでしょうか。黒のトレンドラインまでは下落すると考えています。米国議会で法案がなかなか可決されない場合は、さらなる債券売りが出るかと思いますので、上の方の黄色いラインを超えて上昇する可能性があります。
ローソク足の形だけみれば上昇サインですので、US10Yは3.9-3.93, US20Yは4.26まで上がりそうです。

US10YとUS20Yのチャート(週足)


US10Y

株価との相関が高いと言われるUS10Yのチャートです。
先週予測したとおりに綺麗に上がってきました。この後 3.9 - 3.93% くらいまでの上昇を見込んでおり、その後下落すると予測しています。そこまで上がればRSIも70程度になっていると予測され、ピークとして妥当に見えます。

US10Y 日足(移動平均線は 50, 75, 200EMA, 200SMA)


US20Y

先週予測した4.177%に到達しました。この後もう少し上昇して、4.257%を付けた後下落するとチャートとして綺麗です。

US20Y 日足(移動平均線は 50, 75, 200EMA, 200SMA)


SPXとNDX

まずは週足のチャートから見ていきます。上がNDXのチャート、下がSPXのチャートです。
NDXは月足高値を大きく更新してきました。一方で上昇トレンドラインと下降トレンドラインの交点に来ています。週足の勢いが強いので、まだ上昇かと思いますが、来週中に上髭をつけて再来週から下落という可能性も考えられます。押し目は引き続き12724となっており、ここを下回ると週足で下落トレンド入りとなります。
SPXの終値は先週終値から少しだけ上昇したような形で、月足高値を明確には超えていけない状況です。安値高値でみるとどちらも先週から切り下げており、上昇していけるのか注目です。

NDXとSPXの週足チャート


SPX

SPXは金曜日の終値で月足高値だった4195.44を超えてきました。一方で先週の高値である4212.91を超えることはできませんでした。週明けに4212.91を超えて上がっていけるのか、ダブルトップの形を作るのか注目です。

SPX 日足(移動平均線は 50, 75, 200EMA, 200SMA)


NDX

NDXも今週押し目を作りつつ力強く上昇しましたね。14400くらいまで上がった後、13720まで下落してくれると綺麗です。週明けの動向が注目されます。

NDX 日足(移動平均線は 50, 75, 200EMA, 200SMA)


SOXX

最後はSOXXです。先週水曜日に押し目を作った後NVIDIAの決算を皮切りに木、金と大きく上昇しました。勢いを見ていると500-510くらいまでは上昇しそうです。

SOXX 日足(移動平均線は 50, 75, 200EMA, 200SMA)


おわりに

先週はNDX,SOXXとも2日間の調整をはさんだ後、月足高値を超えて、大きく上昇しました。SPXは下落から一週間内に戻したものの、終値は先週と同じような状況です。週足のローソク足は引き続き上昇方向です。債務上限問題が解決しそうな一方、インフレが収まらず、6月のFOMCでの利上げも意識されている状況で、大きく上昇したNDX, SOXXがこの勢いを維持するのか、大きめの調整をはさむのか、来週見えてきそうです。

以上、テクニカルをベースに来週の見通しを書いてみました。参考になればうれしいです。

先週もサポートを頂くことができ、大変励みになっております。本当にありがとうございます。


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