大部屋創介

花園大学創造表現学科卒。自称アジアンパンクス。 【関心のあること】カウンターカルチャー…

大部屋創介

花園大学創造表現学科卒。自称アジアンパンクス。 【関心のあること】カウンターカルチャー/社会運動/SF/東洋思想/神秘主義など。 ライターの案件募集しております。

最近の記事

ボクが観たテン年代 第二話:外出する頻度が増えた

二〇一一年頃ボクはニコ生をしていた。と言っても来場者数は多くて二〇人ぐらいの小規模なコミュニティだったし、来場者数〇人で三〇分喋り続けることもあった。とにかくラジオみたいに喋り続けることを意識していたわけだが、この訓練が人前で喋るという能力に結構影響を与えていたかもしれない。そういえば、この頃からTwitterやFacebookなどのSNSも始めたような気もする。

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    • ボクが観たテン年代 第一話:テン年代がやってくる

      それはボクがまだ高校生だった頃の話だ。当時野球同好会に入っていたわけだが、大会に出場できるわけでもないのに毎日練習をしているというそんなニヒリスティックで退屈な日々を送っていた。

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      • 構成主義学習と臨場感について

        構成主義学習とは既に持っている知識を新しい知識と関連させることによって学習者の理解を構築する学習であり、臨場感というのはざっくりというとリアリティーのことで、最も臨場感が高い世界は身体であり五感である。要するに自分と近い関連があるものに人は臨場感を感じるわけだから、既に持っている知識は臨場感が高いわけである。 その知識と関係化させることで学習効率を上げようとすることが構成主義学習の肝だ。 ある分野の知識において、それを五感のように高い臨場感を持って知識を使いこなすためにはその

        • 【短めな記事】「気」について

          ボクらの世界には気という言葉が溢れている。 「やる気」であったり、「元気」であったり、「気を付けよう」であったり、それは気が遠くなるほど多くの「気」にまつわる言葉が溢れている。 今回はそもそも気(氣)とは何なのかという話からしていきたい。 漢字から話をしていくと、氣の「气」の部分は天地と宇宙を表すものであり、上部分が天と地で下の部分が宇宙である。そして米の部分は八卦を示しており、それを全部統合すると氣になるそうだ。 道家では、気には「真気(先天の気)」と「衛気(後天の気)」が

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          凄すぎて語り切れない認知科学者・苫米地英人

          苫米地英人博士をご存知だろうか。 かつてオウム真理教事件において、信者の脱洗脳に成功させてしまった天才的脳科学者である。 この人がまた、超がつくほどの金持ちのエリートでなのだ。 凄すぎてどこから説明したらいいのかわからない人なのだが、とりあえず肩書きから紹介してみようと思う。(以下wikipedia参照) ―― カーネギーメロン大学サイバーセキュリティアンドプライバシー研究所(サイラブ)フェロー ジョージ・メイソン大学コマンド・コントロール・コミュニケーションズ・コンピュー

          凄すぎて語り切れない認知科学者・苫米地英人

          気功について

          気功というのは曖昧なモノで、胡散臭さが漂っている。 医療気功は西洋医学で認められていないため、現段階では保険が効かない。鍼灸の方は西洋医学で認められ、保険対象になったそうだが、針の場合、物理的にブッ刺しているから効くと言われると納得がいくものだけど、気功の場合、触れてすらなく、離れたところで手をひらひらさせているわけだから、納得がいかないわけである。ただ、医療気功は確実に効いているということは90年代の段階でわかっている。なぜ効いているのかがわからないため、医学的に認められな

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          陰陽道の世界

          陰陽道というのはそもそも宗教ではない。宗教由来の技術の大系としてある。占いやお祓いをするというところ、神道や修験道と同じだが、陰陽道がそこと決定的に違うのは占いやお祓いが中国式である。すると道教と同じなのかというと、そうではなく、陰陽道には老荘思想があるわけではない。要するに宗教ではなく、古代中国の陰陽五行思想を起源にしている技術体系が陰陽道なのである。 昔はお祭りをするときには必ず仏教、特に密教のお坊さんを中心に行われ、まず仏教(密教)的な儀式をし、下座となるその隣に神道の

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          謎の店を経営する構想――infoshop大魔境

          インフォショップというのをご存知だろうか。 直訳すると情報屋ということになるが、インフォショップはオルタナティブスペースの一つの形態で、そこでは溜まり場的に人々が交流し、定期的にイベントが行われたり、zine(同人雑誌)やインディーズ書籍やステッカーなどの一般に流通しない品が置いてあったりする店のことである。 要するにアナキズムのようなカウンターカルチャーの情報拠点や活動拠点として提供される店のことだ。 今回はボクが謎のインフォショップを経営する構想を書いて行こうと思っている

          謎の店を経営する構想――infoshop大魔境

          超分厚い鈍器本『独学大全』をゆるく紹介してみた

          読書猿という方が2020年に出した人文的実用書に『独学大全』というものがある。 勉強の仕方を親切に解説した本だが、これが800ページぐらいあってかなり分厚いのである。 今回はこの『独学大全』をゆるーく紹介して行こうと思います。 『独学大全』には学ぶための技法が55個紹介されているが、分けるとしたら3つに分類できるだろう。 1学習行動をするための技法(技法1~15) 2知識の整理をするための技法(技法16~33) 3学習の技法(技法34~55) 1の学習行動をするための技

          超分厚い鈍器本『独学大全』をゆるく紹介してみた

          Do it yourself

          ボクは去年の暮れにようやく初就職ができ、現在では仕事をしつつ、在野で思想や批評の研究や小説の創作活動をやっている。自作のフリーペーパーの配布をしたり、YOUTUBEの動画配信なんかをやってて、自作のフリーペーパーは、地域の音楽イベントや町おこしイベントやバーなどに顔を出して配布し、収益にならないため、配れば配るほど赤字になってしまう。はたからみたらマヌケなことをしていると思われるだろう。なぜそんなことをしているのかというと、共通の趣味や文化的な活動をする人がネット以外の社会空

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          我々は学問の刑に処せられている

          人生は本質的に暇潰し以上の意味はない。しかし、社会には多様な問題が潜んでいて、我々は生活を豊かにするためにそれらを解決させることに人生を費やしていき、それによって社会は発展する。これは要するにクロスワードパズルのように解決不明な問題を解くと他の問題も次々に解決されるわけだが、新しい技術による想像もつかない問題も出現し、技術によって解決能力と問題発生の両方向に増大する構造体として世界があるのではないか。我々はそんな社会に生きており、これは学問の刑に処せられているという例えでボク

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          ニシムー運動論

          運動というと社会運動、文学運動、宗教運動などの様々な形態があるが、これらに共通することは「思想を繁殖させる活動」とボクは捉えている。「ミーム」という人の心から人の心に伝染する情報や思想を総称する概念があり、このミームというのはウイルスのような疑似生命体で、そのウイルス自体に繁殖本能と個体維持本能のような機能があり、人の思想に寄生し、文化として繁殖しようとしている。人間をメディアとして利用しつつ、情報としての個体が繁殖していく。そこに意味はないのだが、運動とはそれぞれのミームの

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          ビッグバンは寂しさの爆発だというエモい話

          「ビッグバンは寂しさの爆発だ」という俗説がある。 これは「ビッグバンは人間が起こした」という主張である。 テクノロジーが発展した未来では情報状態の存在だけが生命体となり、その世界では一人一人が宇宙の領域を持っており、今もそうだが、宇宙は人間の数だけあり、自分にとって重要な情報しかみんな見えていないわけで、たとえ同じ世界を見たとしても誰も同じ世界にいない。こうした宇宙こそ、釈迦がいった、唯識の世界である。「宇宙は全て意識で存在している」というのは情報状態だということであり、ホー

          ビッグバンは寂しさの爆発だというエモい話

          ニシムーは限界のようです。

          ボクは今山口県で就労移行支援事業所という場所に通っている。 週5、6日で月に9000円前後の工賃を受け取って軽作業や訓練をしている。 ボクとしてはこのまま就労移行して山口県内に就職することは本望ではない。 だから今の状況は自分がやっていることやその結果得られるものがボクが望んでいることではないということである。 「ならとっとと京都に戻って来ればいいではないか」と思われるかもしれないが、そういうわけにもいかない事情がある。 29歳にもなって親がどうのこうのという言い訳をするのは

          ニシムーは限界のようです。