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カルアミルクだいすきなSUPER GIRLはおしゃれじゃない

今回は自分の大好きな、憧れている人の話だ(ヒントはタイトル、めちゃくちゃ勘がいい人は画像だけでわかると思う)

数年前ライブで自分の出番を終えた時のこと、先輩芸人に「ヒロチョってオカムラヤスユキ好き?」と聞かれた。

初めて聞く名前に「誰ですか?」と聞き返すと先輩は「ヒロチョのネタ見てたらこの人に似てるなぁって思って、多分ヒロチョめっちゃ好きだと思うよ」と教えてくれた。

早速調べてミュージックビデオを見てみると僕は釘付けになり、1曲終わるまでピクリとも動かなかったと思う。

「なんだかよくわからないけど、なんだかすごい」

それが初めての印象だった。


岡村靖幸さん。

この時から岡村靖幸さんは僕のヒーローになったのだ(以下ファンからの通称「岡村ちゃん」と表記させていただきます)

元々マイケル・ジャクソンが好きだった僕が「和製マイケル・ジャクソン」と呼ばれていた岡村ちゃんを好きになるのはごく自然だったのだろう。

ただ、完璧すぎるダンスでロボットや人ならざる者にさえ見えてしまうマイケル・ジャクソンに対し、岡村ちゃんのダンスや表情や歌にはすごく「人間味」を感じるのだ。

どこまでも女の子を求める歌詞や音を感じて本能の赴くままにて動いているようなダンスに今まで感じたことのないカッコよさを覚えた。


曲ももちろんカッコいいのだが、岡村ちゃんの書く歌詞が特に好きだ。

どうやったらこんな歌詞が書けるのだろうと、カラオケで曲を入れ歌わずにただ画面を見ていたこともあった。

「エモい言葉~」とか「共感できる~」とかじゃなく、ただひたすらにカッコよくて何より聞いていて気持ちがいい。

「ぶーしゃかLOOP」はその代表ともいえる曲で何年か前には世代を超えて話題になった。

ちなみにこの「ぶーしゃかLOOP」に刺激を受けまくった当時の僕は「グミ食べたい」という曲を作りライブで披露した。

そして「グミ食べたい」を聞いた先輩芸人(冒頭と先輩とは違う方)に「ひょっとして岡村ちゃん好き?」と言われたときは心の中でガッツポーズをした。


一度でもいいから憧れの人に会いたいと、去年僕は初めて岡村ちゃんのライブへ足を運んだ。

チケットはほぼ即完だったがギリギリで何とか手配できたため、2階席の最後尾の立ち見席になった。

それでも僕を何度も青春時代に連れて行ってくれた岡村ちゃんが見れるなら十分だった。

ライブが始まり焦らすようなバンドの演奏で会場のボルテージは高まっていく。

観客のトキメキがピークに達したとき、岡村ちゃんが現れた。

「あぁ、岡村ちゃんって動くんだ」

生の岡村ちゃんを見た時、オーバーヒートした僕の感覚は麻痺することを選んだのだろう。

それでもじっくりと沸騰していくように、憧れの存在は僕の感情を熱くたぎらせていった。

ダンスの迫力はステージから一番遠くにいる僕にも届くほど圧倒的。

歌声は「音程が確実に取れる」とか「高い声が出せる」とかそんなんじゃない、理屈やテクニックではなくただただ「カッコいい」のだ。


以前から知っていたが、岡村ちゃんはライブでは喋らない。

合間のMCもバンドメンバーがトークで繋いでいた。

サプライズでライムスターが出演し「岡村靖幸さらにライムスター」として新曲を出すことを告げると観客は割れんばかりの歓声を上げた。

その時も岡村ちゃんは一言も喋らなかったので「いやそこは話さんと」と心の中でそっとツッコんだ。

でもその貫き通すところが岡村ちゃんのカッコよさでもあるんだなぁと僕は改めてその魅力を感じたのだ。


おこがましいかもしれないが、少しでも岡村ちゃんに近づくためには僕も何かを貫き通し続けなければならないだろう。

一応お笑いと音楽は10年以上続けているので、もっと気持ちや信念などの精神面を強くすることが必要になるのかなと思っている。

笑わせようが笑われようが、それを貫くことがカッコいいと僕は信じているから。

よし、とりあえず明日から語尾に「ベイベー」を付けよう。


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