誤読 (=abduction)


(2018/10/05)


誤読 = アブダクション(abduction)

”「模型優位型」スタディは、とりあえずのところ設定した理念を、模型を介した外部化を通じて、当初の文脈とはまったく異なるものとして誤読するかのような方法論なのである”
“万有引力が唱える「質量は互いに引力を及ぼしあう」という法則は、その形成過程に、観察結果から出発しつつも、観察結果を超越する仮説構築のプロセスを内在している”
“アブダクションにおける仮説構築のプロセスは、他者としての模型から、新たに空間的秩序を読み解くことに相当するし、仮説検証のプロセスは、読み解いた秩序を空間生成のルールとして位置づけ、設計にフィードバックし、模型によって再度検証することに相当する”
“《Sayama Flat》の設計過程における長坂の思考が、「模型」に代わる他者として、「既存の建築」を置いたアブダクティヴなものであった”

〔背景のような建築〕

常に他者
誰にとっても、いつ来ても他者、他人

2度目に来ても3度目に来ても違う顔に見える、他人

それは一般的か。。
逆に他者じゃない建築ってどんな感じよ

「ずっとそこにあったような建築」みたいなのは他者とか他人じゃないかもね」

あと「使い方が、その中での自身の振る舞い方が直感的にわかるし、それがずっと続けられる」みたいな建築は他者じゃないように思う。

"誤読"と「コラージュ」の違いは何?



参照:門脇耕三「2000年以降のスタディ、または設計における他者性の発露の行方」, 10+1 Website, 2018


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