肥満について

 食の欧米化や食料供給量の増加が原因で肥満者の数が増加してきている。

 肥満は健康に悪影響を与え、重度の肥満者は正常体重者よりも罹患リスクや死亡リスクが高い。過剰に蓄積した脂肪は皮下脂肪から内臓脂肪となり、他の臓器にも沈着して、癌や高血圧、糖尿病などの生活習慣病をはじめとした合併症を引き起こす原因となる。

 また、社会にも悪影響を及ぼす。肥満者は生活習慣病にかかるリスクが高いなどの理由により、肥満者の医療費は正常体重者よりも高くなる傾向がある。つまり、社会が負担する医療費が上昇する一因となっているのである。

 肥満の予防、改善は食事療法と運動療法が欠かせない。個人によるカロリー制限や運動はもちろん、行政の関与も必要だ。健康増進に関する啓蒙活動、健康を害する食材の禁止、予防医療の積極的な推進などが考えられる。

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