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ピアノを再開したきっかけ

爪とピアノで、ピアノを弾き始めたことを書いたけど、その経緯について

ピアノは、幼少期に5年くらい習っていました。
ハノンをみっちり練習させられる、いわゆる日本スタイルの勉強法でした。
その上、先生は芸大出身で厳しかったので、音楽の喜びは全くありませんでした。

その後、父の転勤で遠くへ引っ越しするのを、これ幸いとピアノのレッスンをやめました。

子供の頃はピアノ自体は好きだったので、誰も家にいない時にはこっそり弾いていました。
もちろん、ピアノの練習曲ではなく、ラジオで聞いた曲などを録音し、音を拾って再現してひとりで喜んでいました。

大人になってから、音楽は好きでよく聞いていましたが、ここ10年くらい自発的に音楽を聞くことがなかった時期があります。
音がストレスだったのです。
電話やTV、目覚まし時計の音はいまだに苦手です。

ところが、2年くらい前に、つけていたTVから、バッハの無伴奏チェロ曲が流れてきて、涙が止まらなくなりました。
有名な曲ですが、その時の心の琴線に響いたようです。
それから、色々調べてクラッシック音楽を聞くようになりました。

わたしは興味が出るととことん集中してしまうタイプで、村上春樹さんや吉田秀和さんの音楽についての本を読み漁り、色々聞いてみました。 
村上さんは、グレン•グールド がお好きなようなので、その文章を検証するように、グールド のピアノ演奏の録音を沢山聞きました。

その時に、何故かグールド に関する記事や話題が引き寄せられるように目の前に現れたのには驚きました。
そして、グールド と言えばバッハ、ということで、早速バッハの練習曲の楽譜を買ってきて、弾き始めたのです。

ピアノを弾くようになってから、ドイツやオーストリアにも興味が出てきたので、行ってみたいという夢もできました。

あの時、TVからバッハが聴こえて来なかったら、今でもピアノの蓋を開けていなかったと思います。

そんなきっかけがあって、心が動かされて、色々なところに繋がっていくのは面白いです。

大人になってから、ピアノを再開した人は周りに多いです。
きっと楽器を弾くことは何か心の癒しになるのではないか、と思います。

ありがとうございます!これからもお役に立てる記事を投稿していきます。