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お絵描きのワークショップに参加して

先日、豊橋で開催された井出武尊さんの大人のお絵描き教室に参加してきました。
私のこのワークショップの参加は2回目になります。

今回、私は奈良の鹿を描きました。
昨年末に奈良に行った時から、次回は鹿を描こうと決めていたのです。

まずはクロッキー帳に、奈良で撮った鹿の写真を見ながらスケッチします。
井出さん曰く、スケッチは何枚も早く描くもので、それで、自分が対象物をどう捉えているかを明らかにしていくそうです。



平面に立体を表現するのは難しい、、
この段階では、私は写実することに注力していた気がします。

そして、いよいよ木版にアクリル絵の具で描いていきます。
最初に全体に色を塗るのですが、この時の色を選んだり、重ねたりする行為は楽しいです。

それから、鹿を描いていきます。

この時が一番緊張します。
そして、自分の技術の低さにガッカリもします。
一回描いてしまうと、それで絵の方向性が決まってしまうし、、

だいたいの鹿のシルエットを描いた後に、今度は色を重ねたり、水で濡らしたペーパータオルで拭いたりして、主に鹿の部分を修正していきます。
そうしていくうちに、鹿に魂が宿っていくような感じがします。
そうすると、また、描くことが楽しくなってくるのです。

だいたい出来上がったら、井出さんにアドバイスをいただきます。
「光はこっちから当たっているから、この線はぼかしたらいいんじゃない?」とか、的確なアドバイスをいただいて、絵がグッと変わってくるのは、さすが!
1人では絶対に見れない視点です。

そして、仕上がったのがこちら。

出来上がった絵を見て
奈良の鹿は神様の遣いと言われているので、動物というより、精霊っぽさが出たらいいなーと漠然と考えていたことが、この絵に現れている気がしました。

井出さんは、絵を描くことは自己表現とおっしゃっていたと思います。
自分の中にあるものを外に出すことが、表現、、
正に、私の内側にあったものが表に現れたのが、この絵なんです。
だから、自分の意思で描いたいうより、この鹿が自然にキャンバスに現れた、みたいな感覚なのです。
それは、文章を書いたり、花を生けたりする、全ての創作行為に通じるものなのかもしれません。

人によっては、「降りてくる」と表現するのかもしれないですねー
不思議なことに、井出さんのワークショップはこの感覚が出てきやすい場なのです。
その感覚を味わうために、私はこの「表現方法は何でもオッケー」のワークショップに通うのかもしれません。

前回描いた絵。平等院の雲中供養菩薩がモデル

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