「占」を読んだ
「占」 木内昇 新潮社を読んだ。
人が占いの果てに見つけるもの、それは自分自身かもしれない。男の本心が知りたくて始めた占い師巡りを止められない翻訳家。恋愛相談に適当に答えるうち人気の「千里眼」になってしまったカフェーの会計係。優越感を味わうため近所の家庭事情を双六盤に仕立てる主婦。自分の姿すら見えない暗闇の中で、一筋の希望を求める女たちの姿を「占い」によって鮮やかに照らし出す七つの名短篇。
(amazonより)
時代は大正。
しかし、大正も令和も変わらない。
人間、不安になれば、占いに頼りたくなる。
しかも、出来れば自分にとって耳心地の良い言葉が欲しい。
でも、結局、一歩先の未来は自分の意志次第なんだよね。
一方、平穏無事な毎日を過ごしていることに、なんとなく不満を持つこともある。
でも、平穏無事な毎日だと思っていたのが、実は違っていたら…
やっぱり、平穏無事がいいかなぁ。
いろいろなタイプの話があって、面白かった。
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