「旅する練習」を読んだ
「旅する練習」 乗代雄介 講談社 を読んだ。
第164回芥川賞候補作。
中学入学を前にしたサッカー少女と、小説家の叔父。
2020年、コロナ禍で予定がなくなった春休み、ふたりは利根川沿いに、徒歩で千葉の我孫子から鹿島アントラーズの本拠地を目指す旅に出る。
ロード・ノベルの傑作!
「この旅のおかげでそれがわかったの。
本当に大切なことを見つけて、
それに自分を合わせて生きるのって、
すっごく楽しい」(本書より)
(amazonより)
さすが、芥川賞の候補作。
読んでいて、なかなか頭に文章が染み込んでこない。本当に芥川賞とは相性が悪い(笑)
理由は簡単。ロード・ノベルであるから、風景描写がたくさん出てくるのだが、知識がないので、頭の中に思い浮かべることが出来ないのだ。鳥の様子、土手の様子…ちゃんと描いてあるのに、どうにも頭に入ってこない。
それでも、就職を目前とした女性が出て来てからは、なかなか良い感じに、読み進められた。
最後は、ちょっとびっくり。ん?と数行前に戻ったよ。頭に染み入ってないからか(笑)
とはいえ。
亜美のまっすぐな心は、私の中にも置いておきたいな、と思った。
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