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「真綿荘の住人たち」を読んだ

「真綿荘の住人たち」 島本理生  文春文庫  を読んだ。

真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性格の悪い美人に振り回される大和君、彼に片思いするも先輩の告白に揺れる鯨ちゃん、男嫌いで、今は女子高生と付き合っている椿。大家で小説家の綿貫さんも内縁の夫との仲はいかにもワケありで。寄り添えなくても一緒にいたい―そんな切なくて温かい下宿物語。
(amazonより)

んー、「切なくて温かい」物語ではなかったぞ。まぁ、鯨ちゃんは当てはまるかもしれないけど。

大家さんと内縁の夫のワケありっぷりは、相当重たい。
私には理解出来ないかも。想いに囚われているのか、囚われているから想うのか。

でも、人を想う気持ちは、本当に、人それぞれなんだ…ということは分かる。
素直にまっすぐ想えることもあれば、ものすごくねじ曲がってしまう想いもあるのだろう。
捨てるに捨てられない気持ちも。

なんとなく、題名と表紙の絵、そしてあらすじ紹介で、ほんわかしたものをイメージして読むと、裏切られる。良い意味で。

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