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「チャップリンの黄金狂時代」を見た

「チャップリンの黄金狂時代」を見た。ナレーション&サウンド付き

冒頭、チャップリンの後ろを熊がのそのそ、ついてくる。「志村、後ろ!後ろ!」の世界だ。

この作品は、前半はチャップリンが黄金目指した雪山で散々な目にあう話、後半は山を降りてから出会った女性に恋心を抱く話。そして、最後はお金も恋も…

さて、雪山での名シーンと言えば「靴を茹でて食べる」シーン。靴を靴底と上の部分に、丁寧に綺麗に切り分けサーブする。靴の釘をさも、鳥の骨のようにしゃぶる。あそこは、ほんとに美味しそうに見えるんだよなぁ(笑)
極限の飢餓状態で、靴を食べるという異常なことをしているのに、ものすごく上品に振る舞っている。このシチュエーションギャップが良いんだろうなぁ。今でも良くある手法だ。

そして、後半も今に通じるストーリー。少女漫画に例えるならば、クラスのマドンナに、ちょっと鼻持ちならないモテキャラに、冴えない地味キャラ。いや、チャップリンの場合は地味ではなく、意図せず派手にやらかすんだけど(笑)
クラスのマドンナとその友達は、冴えない君の恋心をちょっとからかい気味。
大晦日に会う約束をするマドンナたち。冴えない君はその日の為に一生懸命バイトをして、準備をする。しかし、みんなは一向に来ない。マドンナたちは忘れて、モテキャラたちとパーティー中。
冴えない君はその様子をそっと窓から眺める。
約束をしていたことを思い出すマドンナは、入れ違いに冴えない君の家へ。そこには、真心こめて用意されたおもてなしのみ残されていた…

切ない。少女漫画に出てきてもおかしくないと思いませんか! いや、この通りとは言わないけど。でも、なんか、シチュエーション的に、心理的に、通じるものがあると思うんだよね…

まぁ、この切ないストーリーにも、いろいろ笑わせてくれるシーンがあるところが、チャップリン。

ちなみに、後半の名シーンは「パンにフォークを刺して足に見立てて踊る」シーン。これは、単純にチャップリンの芸を楽しむところ。じゃないかと、私は思う。

最後も笑わせて、そして、人の心にホロッとさせられるので、自粛で暇な人は、見てみて。レンタル出来るのかは知らんけど(笑)

恐縮です