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最速で放送作家になる方法 その2
前回、放送作家に成るのと、放送作家を続ける、のではまた大きく違う。
と言いました。
違うどころか、今の時代に放送作家を続けるのは相当厳しい。
私が最初に、超メジャータレントさん司会の30分番組の
台本を全部書かせてもらったのは、25歳の時です。
そこから「お前は他局で仕事するんじゃない」と、
その局の仕事をたくさん頂きました。
(若い放送作家の数がたいへん少なかったのが幸いでした)
今じゃそんな事、ほぼ無いでしょう。
そもそも、皆さんが、好きだった番組ってナニ?と問われて
あれとあれとーって、思い出すような番組を作るのが
放送作家の仕事です。 大袈裟ですけど。
昭和のテレビ黎明期、バブル期、平成と数々の名番組が生まれてきました。
黎明期のテレビが、映画や海外の番組をお手本にしたように、
視聴者に「商品」として見てもらう番組というコンテンツは、
過去の手法を踏襲しながら、
その時代にあわせたアイディアを乗せるのが基本です。
本気のアーティストさんのクリエイティブとは
別モンなのです。
小説だって、千夜一夜物語とシェイクスピアなどによって、物語のほとんどのパターンは出尽くしていると言われています。
かつて文豪と呼ばれた作家さん達は、それを踏まえて、新しい小説を書こうとされたと思います。
ところが、今のテレビ業界には、時代に合わせた新しいアイディアを乗せる気力体力がない。
過剰な視聴率重視と、コンプライアンス遵守、
コストパフォーマンス至上主義が幅を利かせていて、
チャレンジングな体質じゃない。
※そんなん知ってるぜ!という方も多いでしょうが、
現場はかなり深刻です。ディティールは流石に書きませんが。。。
この先いけるかどうかワカラナイ若者に、構成や演出を任せたり
自分とこで育てよう!なんてしない。
(僅かですがそういう志を持った方もいます)
古手の使い回しと、若手の使い捨て、過去の手法をちょこっと色直しするのが、一番効率いいと言うわけです。
そりゃ、「ひな壇トーク」と「クイズ」と「びっくりおもしろ動画」と
「街ブラ」だらけになりますよ。
流石にそれじゃヤバイってんで、
「ひな壇トーク」しながら「街ブラ」する。
とか「街ブラ」しながら「クイズ」するって言う程度の
悲しい工夫はしていますが。
そういう時だからこそ、放送作家になって続けると良いですよ。
その訳は次回に続く。
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