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お祭り【キャリコンサロン編集部】

さて10月も下旬、本格的に秋という感じになってきました。

ということで今日のお題は「お祭り」。

秋には昔から豊穣のお祝いやハロウィンなど、お祭りが多いですよね。

でも私にとっては「お祭り」と言うと、あまり思い出がありません。

小さい頃から都会に住んでいたこともあり、子供の頃にお祭りに行って楽しかったというような思い出がないのです。

そこでちょっと考えたところ、私の今までの人生にとって一番楽しかった「お祭り」と言えば、大学の学園祭でした。


時は1970年代。

高校時代は理系のクラブに入っていた私は、音楽への興味が昂じて来た時期でもあり、大学に入ったら何か音楽系の部活をやりたいと思っていました。

入学後、いくつかの音楽系クラブを巡ったところ、ハワイアンクラブが一番雰囲気が良かったので、そこに入りました。

実際、ハワイアンなどという音楽は触れたことも興味も全く無かったのですが、「バンドで音楽をやる楽しみ」はどこでも同じだろうという思いがあったのです。

で、学園祭の話なのですが、当時は今思えば特殊な時代でした。

あちこちの大学で学園紛争が行われて、ストライキやアジ演説が日常茶飯事のキャンパス。

当時の世相がフォークソングのムーブメントになっていったことに象徴されるように、キャンパス内の何か混沌とした熱気が、音楽をやる我々にも浸透してきていた。そんな気がします。

当時、学園祭の前夜や開催中は、模擬店舗を設営した教室で防犯を建前として寝泊まりが許されていました。

そうなると、そこが我々音楽系のクラブです。

皆がいて、楽器がそこにあって、時間がたっぷりある場所。

セッションが始まらないはずがありません。

カントリーアンドウェスタン、ジャズ、フォークソング。そしてハワイアン。

ジャンルの違う音楽をやる学生同士が、教室を行き交ってはクロスオーバーなセッションをしていました。もちろん、しこたま飲みながら。

朝まで気の向くまま演奏し、飲む。
もちろん、翌日の学園祭開催当日は、すでに皆二日酔い。

いやあ、今思い出しても、本当に楽しかった! 天国でした。

門外不出の昔の写真を1枚、挙げておきましょう。
左端でスチールギターを弾いているのが私です。


そんなカオスな学園祭を経験してきたわけですが、後に何かの事件があった後、大学側からの規制が非常に厳しくなりました。

夜の音出しも、教室での寝泊まりも禁止。
以後の大学はどこも、皆、すっかりおとなしくなってしまいました。
今の大学生に、あの頃の学園祭を見せてあげたい。

あんな夢のような学園祭を経験できたのは、今でも輝いている、私の人生における宝だと感じます。

私が今でも音楽、それもセッションを続けているのは、あの頃の楽しかった経験が原点になっているかも知れません。


今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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