西陣織職人のなり方

そもそも西陣織の職人ってどうやってなるの?
伝統産業って一子相伝?
みたいな事言われます!
イメージとしては
難しそうとか恐そうみたいな感じでですか?
私は織物屋で、製造を中心にしているので製造の事を書きます😊

大きくわけて西陣織の職人は2種類に分ける事ができます。
1.個人で機械や柄を所有してる
だいたいは今の社会の仕組みと同じです。
うちはこちらになります!
代々受け継がれ柄、機械、販売先などを個人で所有しています。
個人経営のメリットは
売り上げは全て自分の管理
柄もそうですが全てが財産になる点です!
デメリットは
仕事が無くなると給料がない。
職人さんを雇ってると人件費が全部負担になる点です!
あとは少ないですが付き合いや周りの接待など笑笑

2.どこかに勤めている
いわゆるサラリーマンとして職人をしてる事です。
私のまわりも多くいらっしゃいます!
メリットは仕事があくまで暇でもある程度給料保障がある。
仕事として考えたら、営業マンみたいなのが向いていない人とかコミュニケーションが苦手な人は最高でしょう!
さらに年齢制限がありません。
100歳でも元気ならできます!
デメリット
やはりいくら頑張っても固定給だと給料が伸びない。
織物屋にもよりますが歩合い制でしてるとこ、
時給でしてるところ、
完全固定給でしてるところ、
様々あります。
体が動かないと仕事になりにくく、若いくても健康でないと仕事ができません!

実際年齢制限は無いといってもかなり高齢になり、目が見えにくい、細かい作業ができなくなればダメになります。

それを踏まえて職人になるにはどうすればいいかというと
1、知り合いや親戚に織り屋がいる
2、織り屋のチラシをみる
以外にはありません。
ただ雇用する側がなぜ一般的に募集しないかというと
自信が無いから!
です。
他の会社としての組織も小さくて、福利厚生は無し、休み週1、無給残業当たり前さらには明日の仕事の保障も無し!

さらに職人の評価は出来高です!
有給みたいに休んではお金がでません(◞‸◟)
こんな状態で雇う側も自信がなくなり、うちより他の職種のほうがいいよ?
と思ってなかなか雇用に前向きにはなれないのです!
ですがマイナスばかりではありません!
ずっと言ってきましたがあくまで出来高です。
今はライバルもなく超大手企業もありません!
穴場といえば穴場ではあるので
かなり考えて経営さえすれば出来高な分、給料は上がるのです。
さらに私が初めて織物を織る時電源の付け方しか教わりませんでした!
そういう世界です!
失敗して失敗して成長するので下手したら最初の半年は給料は無給みたいな事もありえます。
根気よく2年くらいやっていればだいたい慣れてきてある程度動けるようになります(^ ^)

もしそれを踏まえた上で職人の道に行こうと思った方なら西陣にさえくれば募集はあると思います。
私は西陣織の職人として生きていこうと決意しています!
よかったら是非検討してみて下さい😀

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