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バックヤードは機能美か【奥の階段#2京王百貨店新宿店】

わたくしは商業施設の奥の方にひっそりとある、階段が好きである。
今回は、京王百貨店新宿店の奥の階段。


天井が低く圧迫感があるがそれもまた良い


このA階段は一番端にあり狭く、これぞ奥の階段である


ショーウィンドウのある踊り場、百貨店らしさがある

百貨店というものは、建物が古ければ古いほど良いものである。奥の階段がより味を出すのはもちろん、外の搬入口をちらりと覗けば配管むき出しの天井を拝むことができる。それはそれは大変グッとくるものである。以前臨時で数日こちらの京王百貨店で働いたことがあるが、バックヤードを歩くのは本当にワクワクするものである。売り場の内装とのギャップは”仕事の場”という感じがして大変心を掴まれる。品出しを待つ商品や天井の配管などでごちゃごちゃしてはいるのだが、それらは計画的に整然と配置されている。
最近は寝る前に「九龍城探訪」という写真集を眺めることにしている。ワクワクすると同時に、ごちゃごちゃに見入ってしまい余計なことを考えずにすむ。九龍城は計画的に作り上げられたわけではないが、ある意味整然としているような気もする。
ごちゃごちゃしたものを見てごちゃごちゃした頭が落ち着くというのは不思議なものである。

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