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10人ぐらいに囲まれた中でダンスを踊った話

私の活動拠点には、いくつかのスポーツ系のクラブやダンスチーム、ドラマチームがあって、わりと色んな人が出入りしている施設だ。

そもそも私はそこのダンスチームと関係のない人間だったのだが、単純にスリランカのダンスがどんなものか知りたくて、ダンスチームの部屋を訪れた。
その日は年度末と言うこともあり、練習みたいな様子はありつつも、テスト前なのか軽い感じの練習だった。午前中の練習だったが、気づけば自主練習のような時間になったため、1回目の潜入は1時間ほどで終わった。

その日の昼、売店でライス&カレーを買っていたら、ダンスチームの先生に会った。その時に「今日も16時から夕方の練習があるよ」と言われた。その時は夕方の状況が分からなかったので「行けたら行く」と答えた。しかし、普通に行けたので帰り道にダンスチームの練習を見に行くことにした。

再びお部屋を訪ねると、最初に来た時とはまた違う空気感で気軽に「Hello」なんて声も聞こえてきた。結局、その時も練習と言うよりも次の日のペラヘラ祭りで踊る衣装を合わせるを準備するような時間だった。
とりあえずしばらく様子を見てみようと思い、練習室の一角に座って、チームの様子を見ていた。時々、何人かでダンスを踊ったっり、振りを確認したりしてて、その様子だけ見てたら日本にいるダンスが好きな若者と全く変わらない。

そんなことを思っていたら、近くに座っていた女の子が私に話しかけてきた。最初は女の子が見ていたメモの話から始まり(それは試験でやる内容らしい)、その子が踊るヒップホップダンスの動画を見せてくれたりした。すると、続々と周囲に他の女の子たちが集まり「年はいくつ?」「普段何してるの?」「どこに住んでいるの?」「いつまでいるの?」なんて質問を続々と受ける。(日本では結構きわどい質問だけど、スリランカではお馴染みのスタイル)
そんな質問を返しながら、色々話をしていく中で、K-POPが好きという話になった。すると、踊ってみてよといわれ、あれよあれよと10人ぐらいに囲まれた中でダンスを踊ることになった。

K-POPメドレーみたいな曲が早速流れて、振りが分からない(思い出せない)大して上手くもない中で、どうやったら良い状況に持っていけるのだろうか?5秒ぐらいの間でグルグル考えたが、きっとこれは上手くなくても堂々と踊り続けることが重要なように思えてきた。

たぶん3分ぐらいの間だったと思う。大して上手くもないダンスを踊って、音楽が終わった後、みんな拍手してくれていた。(お世辞だったとしても優しいなって思う)その後、その場にいた皆でセルフィーを撮る流れになった。ああ、なんか凄いことが起こってるなぁ…ってその時は思ってた。

たった1日で本当にマンガみたいなことが起こるなんて、私は思ってもなかったので、思い返してもかなりビックリする。いやはや、本当にビックリした。

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