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第94話あとがき いいんだぜ

疲れたのであとがきを書きます。
漫画家というのは、つまり個人事業主で、いわばフリーランスで、自分の好きな時に働くことができ、好きな時に休むことができます。
好きな時間に起きていいし、好きな時間に仕事していい。好きな時にやめてもいい。子どもの急な発熱や、個人的な用事にも柔軟に対応できる素晴らしい業務形態です。
そうかな?ははは。
今日はゴールデンウィークの最終日。この長期休暇をどのように過ごしたかというと、ずっと仕事してました。
単純な話だけど、フリーランスというものは、自分が休んだ分だけ明日の自分に皺寄せが行くだけ。休むということは仕事が進まないということ。仕事が進まない限りお金はもらえないということ。うん、知ってた。
子持ちのフリーランスにとって、カレンダー上の平日は仕事をする日。カレンダー上の休日は、子どもが家にいる中で仕事をする日なんですね。

子どもに話しかけられながら途切れ途切れになる集中力をなんとかレッドブルとコーヒーで維持して、いよいよガス欠になってきたら、ビール投入。さあ、これでもうひと頑張りとやってるうちに再びガス欠を起こして今。3本目のビールをプシュッとな。漫画を描くエネルギーがゼロになったので、ならば、と文章を書き始めているところ。断末魔の足掻き。
この後子どもにシャワーを浴びさせ、ご飯を作って、食べさせて、食後にちょっと遊んだら、歯磨きさせ、トイレに行かせ、寝かしつける。私もそこで一緒に少し寝て、23時くらいにのそのそと寝室から這い出し、また仕事する。
仮眠をとって多少スッキリした脳みそで、また漫画が描ける。

この前、トイレに行った時、ふとその繰り返しに気がついて
「あ、削ってんなー」
と思いました。何をというと、なんだろ。命?
「漫画家」って命削って描くんだな、と気がついた瞬間でした。他の仕事もそうでしょうか?そうかもしれませんね。
みんな命削って仕事してる。
でも私は漫画家で、どうせ命削るなら、命削ってでも描きたいものを描かなければいけないな、などと考えたりしました。

あとがきに参りましょう。

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