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第88話あとがき 「体」と共存していく「私」

体のどこかがかゆい気がする冬ですね。
左半身のどこか、ということは感じているのですが、未だ本丸を突き止められず。膝か!と思いきやくるぶし。ふくらはぎ。この辺りのどこかだ、と思って左足全体をまさぐっていると、左耳の奥が怪しい気がしてきて、フェイクだバカめ、と囁かれる、そんな冬です。潤いたい。
神経というものは体全体に行き渡っていて、モグラ叩きのようにかゆいところが顔を出したり引っ込んだりしているのだろうと予測します。土台むり。勝てない。
自分の体というものは、自分でコントロールできているようでいて、本当は全くできないものなのでしょう。
むしろ体にコントロールされていると言っても過言ではないのかもしれません。
わたくしという現象は。あるいはゴースト。神秘。
先人たちの知恵を借りるとそんな言葉になります「私」というものを冬が、神経が、モゾモゾするようにコントロールしています。

思うに「私」と「体」のせめぎ合いが日々繰り広げられていて、私は「私」がいかに体をコントロールしようかと苦心しているんですね。
そのために日々ヨガをしたりランニングをしたりするんです。
でもかゆみに勝てない。かゆみはかゆみのまま受け入れて共存していく、という姿勢が大事なのかもしれません。

あとがきに行きましょう。

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